あかちゃんといっしょルーム②
・子どもが自分で選べること
・子どもが自分で遊び方を決められること
市立図書館という室内の環境にプレーパークの要素を持ち込むにあたり意識したのがこのふたつのポイントです。
そして、このふたつのポイントがプレーパークに遊びにくるママたちが「プレーパークで遊ぶと気が楽」と言っている理由なんじゃないかと思います。
おもちゃや公園の遊具はとても魅力的です。
遊び方がある程度決まっていて、大人にも子どもにもわかりやすくて楽しい。
一方でプレーパークの遊びは「見てるだけでも遊びだよ」とか説明もどこか抽象的でわかりにくいし、遊んだその結果や成果も大人からみたら「えーーー」っていうこともあります。
プレーパークの遊びが子どもの成長にもたらすメリット(効果っていう人もいるかな)はいろんなところで専門的な知識をもった方たちが説明してくれていますし、私は上手く説明する自信がないのでここでは割愛しますが、プレーパークの遊びのメリットは子どもにだけではなく、大人の側にもあります。
「プレーパークで遊ぶと気が楽」になるのはなぜか?
それは、プレーパークの遊びは遊び方が決まっていないからです。
遊び方が決まっていないから、「どうやるの?」と聞かれることも「こうしたほうがいい」もないから、楽なんです。
おもちゃの数は限られているけど、プレーパークで子どもたちが使う葉っぱも木の棒も、泥も水も、そこらへんを探せば代わりになるものはいっぱいあります。
だから、物の取り合いや順番待ちが劇的に少ない。
順番待ちになりがちなブランコだって、必ず一人で乗ると決まってるわけじゃないから、自分たちで工夫する余地があります。
そして、それをよしとする人たちが遊びに来ている場だから楽なんです。
プレーパークではできるだけ禁止事項を少なくしています。
子どもが自分のやってみたいことを自分のやりたい方法でそのまま試せるように。
やり方が決まっていない、ルールがない、そういう場を不安に思う人も保護者の中にはいます。子どもの中にもいます。
大事に育ててる、大事なお子さんです。
そうだと思うし、それでいい。
いきなり野外はハードルが高い、私たちには合わないかも、まだ早い、無理かもと思って気にはなるけど来れずにいる人たちもいます。
そりゃそうです。
そのままでいたら、プレーパークや野外の遊びに出会うことがないかもしれない人たちに「図書館」という場で出会って、ハードルはいくらでも下げられること、禁止事項が少ない、ルールがないというのは想像しているような無法地帯ではないということを知ってもらうのはとても意味があることだと思います。
そして、プレーパークにはこないにしても、プレーパークの遊び方を知って、お家にほんのちょっとだけでもその要素を持ち帰ってもらうことがとても大事だと思っています。
・子どもが自分で選べること
・子どもが自分で遊び方を決められること
は野外じゃなくても、プレーパークじゃなくても、どんなところでもできます。
ほんの少しの心がけだけで。
そしてあるもので遊べるからおもちゃを買うよりお金もかからない!
ママたちの選択肢、子育ての大変さに立ち向かうための手段がちょっとだけでも増えたらいいと思うし、気持ちもきっと楽になるから、ぜひ知ってもらいたいなと思っています。