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【読書感想文】横尾忠則「日記人生」

絶版になっている、横尾忠則著「日記人生」の古本を購入しました。

1982年から1995年までに彼が実際に書いていた手書きの日記から、365日分を抜き出して1冊の本にしたという、奇妙と言えば奇妙だし、現実だといえばどれも確かに現実である本書。

サイズはB5サイズからA4サイズの間くらいの大判、まるでアートブックのような装丁です。こんなに大きいとは思いませんでした。

その大振りな日記帳に書かれているのは、その日起きたことと感想、そして写真、新聞紙のスクラップ、旅先で押したであろう駅のハンコとか切符、インスピレーションなのかなんなのか、創造の泉から飛び出たようなスケッチメモの数々。

抑えきれんばかりのエネルギーがこれでもかと溢れ出ているような…。人間ひとりの日々の日記がここまでクリエイティブだと、ちょっと笑ってしまいます。しかも、別に出版しようと思って日記書いていないですから。それでこれか、と。

これは14年間の日記から選んで繋ぎ合わせたものだから、必ずしもこんな毎日を感じているのではないかもしれません。それでも、こんな日記を書けたら、毎日が楽しいんじゃないでしょうか。

ぼくもほぼ日手帳に日記を書き始めてもうかれこれ11年目になるようなのですが、あとで見返したときに、未来の自分を感動させられるだろうか?この本を読んでから、自問しています。


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