50代 変化と共に生きる
過去は終わった事実。だから常に変化しながら今を生きる。
今日は、「変化とともに生きる」というテーマで綴ってみたいと思います。
私が幼い頃の日本は、
昭和の高度成長期も終盤を迎え、
バブル経済へまっしぐらと言ったところだったと思います。
そして同時に、
企業の終身雇用制度を基に、
その地に住み続ける事を目的とし、
住宅を所有することが一般的となっていました。
その住宅の間取りには、
ダイニングキッチンが施され、
生活スタイルはすっかり
洋風へと変化していきました。
そんな中、
当時の我が家においては、
そんな世の中の流れに一足遅れ、
離れと母屋が別れた、
古い小屋のような家で、
居間(のような部屋)に
ちゃぶ台を囲んで食事をしていました。
それは多分、戦前、戦後モデルです。
そのちゃぶ台での食べ方と言えば、
当然正座で、
それを囲んで並んだ料理を食べるのですが、
家の場合は足を崩すと、
母に「姿勢が悪い!!」と、
思いっきり叩かれ、
張り詰めた空気の中で、
ビクビクしながら食事をしていた記憶があります。
母も、他所に行って恥をかかせてはいけないと思って、
子供に厳しくしたことは想像に容易ですが、
でもあれから約半世紀。
今となっては、
そのちゃぶ台スタイルで緊張感と共に食事をする文化は、
ほぼ絶滅してしまいました。
そう言えば、
小学生の頃、
そろばん学校にも行っていましたが、
現代ではほぼそろばんは使わなくなりましたね。
祖母が残してくれた着物も、
母が亡くなってしばらくして、
タンスを整理すると、
虫に食われていました。
それは母にとっては親の形見であり、
祖母とのストーリーを知っていた私は、
罪悪感でいっぱいになりました。
そして高価で貴重な着物を
母の代わりに管理できなかった自分を随分責めました。
しかしシミと穴の数が多く、
どうすることももできず、
断腸の思いで処分しました。
そんな着物などの丁寧なものづくりも、
時代と共に減少していきましたね。
とても寂しい感じもありますが、
それは現代を生きる上では、
仕方のないことかもしれません。
その時代において、
目の前にある当たり前のように感じる物事も、
過去や未来においては
当たり前ではないのですね。
実際は、
変化していくことこそが当たり前なのです。
◎ちゃぶ台はダイニングテーブルへ
◎着物は洋服へ
それらが急激に入れ替わった時期は、
違和感や抵抗があったことでしょう。
しかし時代は常に変化していきます。
それを止めることはできません。
だからこそ新しい文化や物事を、
適切に受け入れていくことは、
私たちが生きて行く上で大切なのでしょう。
そう言えば昔良くドラマなどであった、
家族でちゃぶ台を囲んでご飯を食べていると、
お父さんが急に怒ってひっくり返す。
それをお母さんが黙って片付ける、
そんなシーンがありました。
しかし、そんな文化も、
現代ではありえない光景となりました。
現代ではそんなお父さんは
即刻モラハラの対象です。
いつ離婚されてもおかしくありません。
ダイニングテーブル仲良く会話をしながら食べる、
これが現代のスタイルです。
ところがあの頃からすれば、
そんな事で離婚だなんてあり得なかったことでしょう。
ですが文化や常も変化していくのですね。
ですから過去に囚われない事はとても大切です。
そして今に集中し、
上手に自分を適応させていきたいものです。
古き良き時代を懐かしんでも、
過去をずっと引きずってはいけません。
そして未来の子供たちのためにも、
新たな気持ちで前を見て新しい道を探りながら、
選択した道を自信をもって歩いていきたいですね。
このお話が皆さんのお役に少しでも立てたら嬉しく思います。
それでは皆さんの一日が素晴らしい一日でありますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?