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「組織」と向き合ってきた私がアトラエに出会うまで

こんにちは、デザイナーの成沢 彩音(@memedsn)です。
2023年11月に株式会社アトラエへ入社して1ヶ月が経過しました。
現在は組織力向上を図るプロダクト「Wevox(ウィボックス)」のデザイナーをしています。

この記事では入社エントリーとして、入社に至った経緯や、入社後の所感を書いていこうと思っています。

これまでのキャリア

もともと新卒から3年ほどは看護師として病院に勤めていました。
患者さんの自立を支援する喜びを覚える一方で、患者さんのニーズよりも病院経営における効率性が優先されてしまう環境下にジレンマを抱えていました。
クリエイティブな仕事への憧れもあり、一念発起してデザイナーへ転職。
3年ほど広告系のデザインを経験した後に2018年よりUIデザイナーへ転向。
直近では2019年から4年在籍した株式会社ココナラを2023年11月に退職。上場前後の組織・事業の拡大期を経験してきました。
特にココナラでは、アトラエ入社につながる学びを沢山得ることができました。

組織と対話する事で崩壊を乗り越えた経験

ココナラに入社して半年後、デザイナーの退職が相次いだ事で正社員は私一人となり、デザイン組織は半ば崩壊状態に陥りました。
原因は経営とデザイン組織間の対話不足にあったように振り返ります。
デザイン組織の立て直しに当たり、創業者の一人である新明さんがデザイン組織を統括し、経営との橋渡しとともに組織のワークフローを改善することになりました。

新明さんを通して組織の全体の課題を汲み取りつつ、自身のありたい姿と擦り合わせ、試行錯誤を繰り返す中で、企画フェーズのプロセスを変える事ができました。
この過程を経て、組織との信頼関係を再構築でき、私自身も「こうあらねばならない」という固定観念を捨てて柔軟になることが出来ました。
それまでのキャリアでは、どこか「自身の志向と合わなければ転職するしかない」と思っていたジョブホッパーな私にとって、「対話をすれば、組織も変えられるし、私自身も変えられる」という経験は新たな発見でした。

失敗から学んだ、主体性が生まれる過程とは?

その後、組織崩壊を乗り越えた経験からか、組織を形作る一員としての自覚が強く芽生え、PjMやDesign Opsなどさまざまな領域へチャレンジをしていきました。
ある時、デザインチームのリーダーを担当した際に、私は失敗をしてしまいました。チームの活動に参加しなかったメンバーを責めるようなアプローチをしてしまった事で、逆に私が非難を受け、チーム崩壊の危機に立たされました。
メンバーに対して「どうしてチームに対して当事者意識を持ってくれないのだろう?」と思う中で過去の自分の経験を思い出し、ハッとしました。
メンバーときちんと対話をしないままに、ルールで縛ろうとしていた自身の行動に気が付いたためです。

振り返ると、ジャイキリの黒田のようにチームをルールでまとめようとしていた
GIANT KILLING 2巻 著:ツジトモ/綱本将也 より

改めてキックオフを企画し、みんなでチームの目標や価値観を決め、個人のWillやCanを共有する中で、互いを深く知ることができました。
その後のチーム運営は軌道に乗り、メンバーからの「勉強会を提案したい」といった主体性も芽生え、チーム活動の参加率は改善されていきました。
レビューの意見交換が活性化するなど、チームの雰囲気は良くなり、コトに向かって真剣かつ和気藹々とした、"いい空気"が生まれていきました。
これらの経験から、「対話」と「組織を形作る経験」をする事が主体性を生むことと、主体性を持った人間が多いと組織は活性化することを身をもって学びました。

全員で悔しがれる"いい空気"をつくりたい
GIANT KILLING 6巻 著:ツジトモ/綱本将也 より

アトラエとの重なり

ココナラでの経験を経て、次のキャリアを目指すために転職活動をしていた折、アトラエと出会いました。

転職活動では、「会社やプロダクトのビジョンに共感できる所で企画から携わり、顧客とともに成長するプロダクトを作りたい。」といった希望条件はあれど、事業領域や事業形態は問わずに広く探していました。
様々な企業様とお話させて頂く中で、アトラエがとくに魅力的に写ったのは組織面でした。

もともと、ココナラで組織づくりの活動をするなかで、たけてつさんの組織開発の記事を読んでいたため、組織について深い知見と熱い想いを持ってる方がいらっしゃる会社だとは認知していました。

面接の選考の過程で、たけてつさんだけでなく、プロジェクトリーダーの森山さんやCTOの岡さん、新居社長や社員の皆さんとお話する中で、組織づくりに対して全員が同じくらい熱い思いを持っていることが伝わってきました。
アトラエ自身がいきいき働く会社を体現し、世の中にそんな会社を増やしていきたい。そのためのプロダクトを開発していること。そして何より、対話を大切にしていること。
これらを聞いた時、自分のこれまでの経験と重なるものをとても感じました。

現在の希望条件面云々よりも、未来の変わりゆく姿に希望が持てたことで「対話を大事にしている組織であれば、今後何があっても怖くない。ここなら大丈夫だ。」と思え、入社を決意しました。

入社してみてどうか?

本当に組織に対して並々ならぬ情熱を注いでいる人が多いこと、自律分散組織というだけあって、全社員のオーナーシップがある前のめりな姿勢に驚きました。
とくに、"ATPF"(アトラエ的プレミアムフライデー)という組織のあり方について話す企画では社員一人一人がこの会社はどうあるべきか?を真剣に考え、ディスカッションをする姿にとても刺激を受けました。
また、"アト生"(アトラエ版朝まで生テレビ)という現在の組織のあり方についてボードメンバーの考えを共有する企画では、まさに会社側から腹を割って話す「対話」の姿勢を伺えました。

アトラエでは自然発生的に対話が生まれている

中でも、特に驚いたのは「アトラエらしい」という言葉を嫌っている事でした。
組織は柔軟に変えてゆくものだから、正解を作りたくない。新しく入るメンバーの"らしさ"を持ち込んで変えていって欲しい。という姿勢が根底にあっての事とのこと。
「組織との対話」とは組織と個の正義を擦り合わせる作業だと思っていた自分にとって、そもそも対立せず包含するという懐の広さはカルチャーショックでした。

こうした経験を通して、入社前の「ここなら大丈夫」という思いは日々確信に変わっていっています。

これから何をしていきたいか?

私はいま、組織力向上プラットフォーム「Wevox(ウィボックス)」の中のUX改善を担うチームにいます。
プロジェクトに入りつつも、早速来期に向けたチームの目標決めの音頭を取らせてもらいました。(というより、気がついたら勝手に音頭を取っていました。)
チームメンバーと対話をする中で、チームを創っている感覚と共に組織の一員になれている感覚が日々深まっています。

今後は、このチームを最高のチームにすること。
そして、WevoxのUXをカイゼンし続けること。
その先にWevoxを通してお客様の会社でより対話が生まれ、いきいき働く人が増えること。
これらを目指して邁進していきたいと思います。


ちなみにチームを作る際に参考にとても参考になった本。ジャイキリにもハマりました。


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