鍋奉行の話
私は鍋奉行では無い。
鍋大名とか言ってほぼ何もせず奉行達に自由に鍋をやらせている。私は鍋はフリースタイルの食べ物で、楽しく食べられたら何でも良いと考えている。
そんな私が思うのは、鍋奉行になる人って子供の頃に、ちゃんとご飯を作る家庭で育っている事で、その家のご飯を作る担当だった大人がしっかりと当時子供であった鍋奉行に鍋の何たるかを伝授したんだろうなと思っている。
だから早く食べろとか、煮る順番がとか、野菜の切り方とか言うけど、暖かい家庭で育ったんだなと羨ましく思う。
私は子供の頃鍋を食べた記憶がない。もしかしたら一回か二回は母の挑戦に付き合ったのかもしれないが、結局は鍋も定着していない。もし作っていたとしても、きっと雑に作り、いつものごとく不味かったのであろう。
大人になり料理が得意と言えるようになっても鍋奉行にならない辺り、私の好きなんて大人になってから作り上げた付け焼き刃なんだよなと思う。
鍋が食べたい気分だな。
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