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010.【アーカイブあり!】元芸人の嶋田さんとのトークイベントを振り返る
2024年春から、僕は香川県のオープンイノベーション拠点「Setouchi-i-Base(以下SiB)」で、会員の事業の伴走支援をするコーディネーターとして着任し、ビジネスヒントを提供するような配信番組の企画運営も行なっています。
過去にも配信番組をSiBでは行ってきましたが、僕がその役割を担うことになったので、前例の良いところを踏襲しつつ、自分の色も加えていきたいと考え、新しい配信番組名を「i-Base-Expo」と名づけました。
これまでのSiBの配信番組は、県の施設ということもあり、意図的に、県内の企業・ビジネスパーソンにフォーカスを当ててきました。なので、県外から通う僕としては、その逆張りとして、あえて香川県在住ではない外部の人をゲストにお迎えし、フォーカスを当てることにしました。
i-Base-Expoという名前に込めた意味
施設名をもじっていることは然ることながら、セレンディピティに通じる考え方をふんだんに盛り込みました。
①私【 i 】の思いを起点とすること
「私【 i 】の思い」を起点【base】としたゲストの取組についてお話を伺い、視聴者に学びや刺激を提供し、内に秘めた思いを顕在化させたかった。そのためにも、ゲストの方の思考回路の仕組とか、その思考をするようになった背景・物語に軸足を置いた番組にしたかったのです。
②エンタメの要素を入れた配信→博覧会【Expo】
もうビジネス系の配信番組やイベントが、そこらじゅうに溢れかえってしまっているので、言葉は悪いけど、擦り倒されてしまっている感じがして、僕は飽きてしまいました。
なので、「誰この人?」っていうゲストや、この顔ぶれに何の連続性や意味合いがあるのか一見分からないような企画にしたかった。加えて、ゲストのありがたいお話を一方的に聞く予定調和なトークよりも、台本無しのライブだからこそ得られる情報を引き出し、お届けしたかった。「博覧会【Expo】」という言葉は、そのワクワク感と、顔ぶれの異質さ・おもしろさを表現するために適切に思えたのです。
③実は、Exposition以外にもある、3つの【Expo】
【Expo】に込めた意味、実は、②の博覧会だけではないのです。
僕は「直線的思考」に否定的で、「指数関数的【Exponential】思考」を推し進めています。言い換えれば、セレンディピティな思考とも言える。
ビジネスコミュニティに関わると、そこに訪れる人たちから、「ここに来ると何が得られるのですか?」と聞かれることがあるのですが、この「AをしたらBになる」という予測できる範疇でしか動けない/動かないマインドに危機感を感じていて、皮肉として僕が使った言葉が「直線的思考」です。
それに相対する言葉が「指数関数的思考」であり、いつかどこかで"きっと"芽吹く可能性を楽しめる思考・マインドです。「なんか直感的に面白そう」とか、僕との関係性を通じて「三上がそこまで言うなら観てみるか」のような漠然とした動機から生まれるブレイクスルーを楽しんで欲しいと思っています。
そして、ご覧になった方(もしくはその方々が取り組むプロジェクト)が成長・発展して、将来的に外に飛び出していく【Export】ことを期待した番組なのです。
④鳥肌がたった「偶然の一致」
元々、こういう多層的な意味づけ・こじつけ・辻褄合わせみたいなことを楽しんでしまう性格です。これもまた、バイソシエーター(点と点を繋ぐ人)を名乗る所以でもあります。
先述の①〜③のプロセスを経て、タイトルを固めていく上で、たまたまExponentとBaseを同時に検索してみたら、まさかの発見をしました。それは数学の「累乗/べき乗」との不思議な関係性で、実はそれぞれのパーツには名前がついているのですが、以下のような名前だったのです。
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これを知った瞬間、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、鳥肌が立ちました。言うて、大したことではないんです。でも、些細なことだけど、不思議な偶然を素通りするよりかは、楽しめる人生でありたいですから。
”自分の思いをベースに、いつか飛躍的に芽吹くかもしれない可能性を掛け合わせると、それがいつかあなたのパワーになる”
偶然行き着いた検索結果から、自然とこんな意味合いが生まれていったのです。
3回目のゲストは元お笑い芸人さん
そんな番組の3回目のゲストとしてお越しいただいたのは、元お笑い芸人で、現在は株式会社GEININ代表取締役の嶋田将駿(しまだかずま)さん。
アーカイブ動画も公開されていますので、是非本編をご覧いただきたいのですが、想像以上におもしろい回になりました。台本もないトークライブの中で、とても展開のあるお話ができたし、企画の意図として僕が伝えたかったメッセージの部分はブレずに押さえ続けることができたと思います。そして、何より僕が楽しかったんです笑
🔽i-Base-Expoのアーカイブ動画はこちら
https://www.youtube.com/live/ihMZPFhtAsU?si=p4ucVuUzrxxdR7hQ
実は、嶋田さんと会うのはこの収録で3回目。時間にしたらまだ10時間に満たない関係性。本編では語り切れなかった2人の出会いに関する裏話について、ここでお話ししたいと思います。
その出会いは、まさに偶発的な出会い
今から5〜6年前くらい、たまたま家族で家電量販店に出向いた時、お笑いコンビ『ジャンゴ』のお二人が営業で来ていました。僕はお笑い好きな方ですが、失礼ながらお二人のことは存じ上げず、素通りしようと思ったのですが、(運悪く)目が合ってしまい、声をかけられ、めんどくせぇなと思いましたが、お客さんも集まっていなかったのと、若いお二人がとても元気で気さくだったこともあって、協力してやるかという感覚で一番前でネタを拝見しました。
パラパラと人が集まり始め、家電量販店の狭い一角にお客さんが10組くらい集まり出したところで、ネタが始まり、その後、観客との掛け合いが始まりました。彼らはいわゆるギターを弾きながら行うリズムネタで、当時のことはうろ覚えだけど、「好きな曲があればなんでも弾きます」的なフリを僕にしてきたので、知らなそうなレディ・ガガの曲を言うことで、ツッコミが生まれることを想定して、素人ながらボケのトスを上げてみたのです。そうしたら、想定通りのツッコミが来て、お客さんにも多少はウケたのを覚えています。
そんなこんなでネタも一通り終了したので、帰ろうとしたところ、わざわざ帰り際に2人が近寄ってきてくれて「お兄さんのおかげで助かりました。よかったらサインもらってください✍️」と言ってくれたので、ありがたくサインをもらい、記念撮影もしてもらいました。
その時からジャンゴを応援すると決め、お二人そをインスタでフォローしてみたところ、お二人からフォローバックが来て。それが彼らとの出会いです。しかも今もSNSで繋がっているという何とも不思議なご縁なのです。
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2020年の僕の誕生日に解散
そしてあれから2年弱が経過した2020年の僕の誕生日、ジャンゴの解散報告が投稿されました。直接的な繋がりはないものの、SNSで応援してきたので、とても残念だったことを覚えています。嶋田さんの相方の横山さんは引き続き芸人を続けるが、嶋田さん本人は悩み中と書かれていました。僕も「残念です」という旨のコメントをしたところ、(僕が誰かをわかっていたかは知りませんが)、お二人から返信コメントをいただきました。
その後、嶋田さんは引退。ビジネスを行なっていくことを宣言、その後も不定期的に投稿される生存確認的な投稿とビジネスを頑張っている様子に対して、僕はたま〜にいいね👍やコメントをする💬、そんな関係でした。
誕生日メッセージをきっかけに急接近
2024年9月30日。SNSで嶋田さんの誕生日だという通知があったので、久しぶりに「HBD」と送ってみたのですが、その直後に返信をくれました。
約1ヶ月前、横浜駅直結のビルの最上階(地上42階!)にあるオシャレな会員制ワークラウンジ:Vlag yokohamaで定期的に開催している『1日店長Bar』というイベントのゲストとして招かれたのですが、その回に嶋田さんが行きたいと思ってくれていたけど、残念ながら、都合がつかなかったという内容のDMでした。
そう思ってくれていたことも、久しぶりのDMのやり取りも嬉しいし、よく聴いたら近くに住んでいることもわかったので、会いに来るつもりだったのであれば、よかったら一緒に飲みに行きません?とお声がけして、10月末に二人で飲みに行ったのでした。
ほぼ初めましてに等しい二人が数年ぶりに再会。気づけば初めてとは思えないくらい意気投合し、開店から閉店までの6時間同じ店でベロベロにな裏ながら、ビジネスとお笑い愛について語り明かしたのでした。
偶然に意味があると感じることがあるか
僕は「PSYCHO-PASS(サイコパス)」というアニメが好きなのですが、その登場キャラクターのセリフがお気に入りです。
もし偶然に意味があるように感じたなら、
それは運命ってことにしておかないか?
嶋田さんとの出会いは、運命のように感じるんですよね。根拠なんて無い。でも運命に感じられる理由は自分で作れるんです。僕の誕生日が解散の報告の日だったこととか、近くに住んでるとか、そもそも芸能人と相互フォローしあっていたとか・・・なんでもね。
今回このトークイベントをするにあたり、当時のことを振り返って思ったのは、突如湧いたご縁ではなく、このご縁が途切れないようにするため、繋がろうとするアクションをお互いがとり続けていたということです。
それは、SNSにおける「いいね👍」だったり、ちょこっとしたコメントやDMだったり、会食のお誘いだったり。他にもやり方はたくさんあるかもしれません。
「出来事」一つ一つは、日常的に起こり続けるただの点でしかないんだけど、その雑多な出来事という点同士を、意図的に結びつけては線を引いたり、消しては違う点と結びつけてみたり・・・そんなことを繰り返すことで、ただの「出来事」が「きっかけ」として輪郭を帯びて浮かび上がってくることがある。
この偶然に意味を見出せるのであれば、それは運命かもしれないと信じて、何かアクションをしてみればいい。もちろん運命でないこともあるだろうけど。
こういう数年間にわたる細く薄い線を辿ってみたら、今このタイミングで香川県のイベントに登壇いただくという思いがけないことが起きました。当時、誰もが想定できなかったこれは紛れもなく僕にとって「セレンディピティ」と言えるような体験なのでした。
最後に、、、ご案内
1つ前の投稿でも触れましたが、先日セミナーに登壇しまして、そのアーカイブ動画が公開されました。僕も見返しましたが、もっと上手く伝えられたなと反省、がむばります。。。でも、それなりに楽しんでいただけると思います!
<イベントに申し込んだ方>
申込時のアカウントでログインすると、アーカイブをご覧になれます。
<イベントに申し込んでいない方>
オウンドメディア「学びのオツマミ」にサインインで、ご覧になれます。
🔽アーカイブ動画はこちらから
https://m.otsumami.with-us.co.jp/mypage/campaigns/75326
2024年内のNOTE投稿はこれが最後です。
これからもCatalyskiの三上として、目標週1ペースで、自分の発見や、生煮えの考察などを発信したいと思っています。かつ、セレンディピティについてはさらに注力したいと考えているので、積極的に投稿していく所存です。今後とも応援・ご協力をよろしくお願いします。
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