シェア
琴瀬 那子
2022年5月23日 13:44
わたしには幾つもの傷跡がある初めて付けた右腕の十字架自暴自棄になって付けた両腕の縞縞模様誰にも見られぬ様にこっそり付けた足の甲の哀色これら ぜんぶ 自分で付けた傷跡これからも消えずに 背負っていく鎖でも 消えないからこそ今に繋がっている、生きている、在る事が出来ているそして下腹部に作られた 大きな縦の慈しむべき傷跡2度も 同じ所を 同じ様に 切り刻まれその腹の中から わ
2021年3月9日 23:03
夢を見ようと想ったとき。夢の中に居ると感じたとき。夢から離れようと決めたとき。諦めてばかりだったのは、自分が弱くて、脆くてしんどいなぁって自分を守る事が出来なかったから。生きることをやめたかった。けれど、やっぱり生きたかった。もう枯れてしまったと決めつけていた花が太陽の光を向いて元気よく、咲いているのをまるで、あたたかな光に包まれた君のように感じて。まだ、
2019年6月26日 15:16
生きることを 諦めていないそもそも 死ぬ病気になんてかかったことないだから身体が動く限り 心臓が鳴る限りこのいのちを 辞めることは叶わないそれでも 何故でしょう「生きる事がつらい」と「死んだ方が楽だ」とみんなから 笑われるような想いでわたしは 世界を漂っているのです生きてるからには元気でいたいです痛いとか 苦しいとかそんなもの 要らないですただ 楽しくて 嬉し
2019年2月24日 14:40
哀しみに暮れたもう 涙は出ない霞んだ空を見上げて唇を噛み締めている胸が痛くて身体を抱えた震えているだけ失うということがこの胸を切り裂く僅かな望みさえ無くなってしまうこんな事になるならば私は此処に居なかったのに日が暮れて暗闇の中 震えている捨てられた猫のように怯えている今は誰の手も 取りたくない誰の温もりも要らないただ ひとりでこうして蹲って哀し
2019年2月23日 15:36
叶わないと 分かっていて何度も 口遊んでしまうきみが 居てくれたらよかったなきみが 一緒だったらよかったな手を繋ぐことも抱き締めることも出来なかった好きだったのに何も 伝えられなかった後悔してからこんなにも好きだったのだと気が付いてしまったきみが 見えない 世界できみが 聴こえない 世界でわたしは 歌をうたう叶わないと 分かっていて何度だって 口遊んでい