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子供とどんな対話をしていますか?

日々の子供との対話の中でこんなセリフを発することはないだろうか?

今日は何していたの?
それ何?
どこで遊んでいたの?
誰と遊んでいたの?

ごく普通の質問に聞こえる。このような質問は、子供が小さいうちは特に違和感を覚えさせることはないかもしれないが、小学生くらいになってからは少し鬱陶しく感じることはないだろうか。毒親育ちの私は、この手の質問が中心の対話だったので「全て監視されている」といった気分に陥っていた。こういった質問の何がそうさせていたのか。

〈ビジネスでは有効な「〇〇」だが…〉

上記の質問には共通点がある。『5W1H思考』の質問だ。

what 何を
when いつ
where どこで
who 誰と
why なぜ
how どのようにして

5W1Hを明確化した対話は、ビジネスの場面などでは問題を解決する際に用いることが多い。このことで、問題が明確化しやすい他者への伝達にも有効だ。会議などで新たな取り組みなどを決める際にこれを中心に決めていくとスムーズに進めることができる。普通に働いている方々はそんなことは自明であろう。

しかし、普段の子供との対話の中でこの『5W1H』の対話をしていると、子供にとってはかなり威嚇的に感じてしまうことがある。単純に『今日は何していたの?』と言う質問も、『遊んでばかりで片付けもせず、何をしていたの?』と聞こえることもある。そういう受け取り方をされてしまうと、子供は親の言葉にうんざりしてしまう。

〈問題解決型から共感型へ〉

こういった質問が多くなってしまうのには、日本文化の背景もあるかもしれない。日本人は真面目に働きすぎることが知られており、多く他の諸外国と比べても残業時間も長いようだ。帰路につくのも遅く、帰宅後に子供と接する時間が短い。要は時間的な余裕がない、と言うことが多い。なので、自宅内でもコスパを求めることが多く、どうしても「問題解決型」の対話が多くなってしまう。家庭内でも「短期目標(早くご飯を食べさせる、早く寝かしつける等)」を設けがちになる。それでも何か対話をしないとと思えば思うほど「5W1H」の質問が増えがちになってしまうのではないだろうか。

そんな時こそ、『共感型』の対話に移行してみてはどうだろうか。自分の子供が実際にしている行為について共感する、と言う対話方式だ。

それかっこいいね!
このご飯美味しいね!
お風呂楽しいね!

こういった対話をしていると、子供は親と時間を共有していると感じやすい。親の話を鬱陶しがらず聞き入れてくれる。それどころか、私自身の共感型の対話を増やしてから、子供自身が親に共感してくれる場面も増えた。

今まで『5W1H』の質問ばかりしていた親にとってはいきなりこの『共感型』の対話をするのは難しいかもしれない。だから初めは、自分の子供がどんなことに楽しみや喜びを感じているか観察することから初めてみてはどうだろうか?子供は共感できるからこそ自分の行動を変えることができるのであろう。

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