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子供への『期待』は要注意!

子供に『〇〇な人間になって欲しい』というような気持ちを持つ親は少ないくないだろう。親が子供の成長を願うのは当然のことだからだ。しかし、この『〇〇な人間になって欲しい』というような言葉は、場合によっては子供を追い詰める言葉になっていることもある。

〈期待が関係性を崩す〉

『〇〇な人間になって欲しい』という気持ちの裏には親の感情があるのだが、その中には親の子供に対する『期待』が含まれていることがある。『期待』ありきで子供の成長を望んでいると後々辛い思いをすることも多い。『期待』には相手からのお返しや見返りを含むのだ。要するに子供への期待というのは『条件付きの愛情』に他ならないのではないか。そして、親が子供に期待した結果、子供の行動が芳しくない場合は親は失望してしまう。望んだ結果が得られないということは求めていた見返りがないからだ。これが続くと親子関係に亀裂が生じてしまうきっかけになる。(※独親育ちの私は、『期待』に答えられなかった過去を大人になった今でも言われ続けることは言うまでもないが。)

〈期待せずに〇〇する〉

しかし、先に述べたように子供の成長を親は望んで当たり前だ。だから、期待をするのではなく『信頼』することが重要になる。『信頼』というのは『選択を相手に任せ、結果がどうあろうと否定せずに尊重する』ということだ。子供は親が『信頼』という『無条件の愛情』を受け取るからさまざまなことにチャレンジでき、失敗しても立ち直ることができる。その積み重ねで自己効力感レジリエンスが構築されいくのであろう。
(※前回のレジリエンス関連の記事)


このように親の期待により子供の行動が左右されてしまうと、結果的に自分の意思ではなく、親の顔色を伺って行動する子供になってしまう。子供が子供自身の人生を生きれなくなってしまうということだ。子供にそのような人生を歩ませたくなければ『期待』することから親が卒業しないといけないのではないだろうか。

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