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JTCから外資系グローバル企業に転職して1年半働いてみて

13年以上働いた日系企業から、外資系グローバル企業に転職して1年半が経とうとしています。上司は香港、本ボスはシンガポール、フランス人やイギリス人のステークホルダー、日本オフィスは帰国子女だらけという純ドメの自分とは別世界の環境で働いています。

これから外資系の会社で働いてみたい、という方の参考になればと思い、これまでの感想を改めてまとめたいと思います。

自分の英語力は完全に弱みに

まず、英語に関しての話から。仕事の80%ほどを英語で行っているため、この1年半、それなりに英語力が伸びたと思います。自分では正直あまり実感がないのですが、香港の同僚が日本に遊びに来た時に話をしていて「キミの英語力は来た時より明らかに上達したよね」と言ってくれ、内心驚いたことを覚えています。(転職時の英語どれだけひどかったのだという話ですが笑)

ただ、はっきり言ってまだまだかなり英語には苦労させられています。会議でネイティブ同士の会話についていけないことは日常茶飯事で、自分の言いたいことをまだまだ詳細に表現できません。

一般的な日本人の中では、自分はおそらく英語がよくできる方だと思いますし、基本的なコミュニケーションに困ることはありません。しかし、大人になってから英語の勉強をし始めた自分と、英語ネイティブ、そして帰国子女の同僚たちとの間には、絶対に無くなることのない、はてしなく高い言語の壁があります。

今の環境では、私の英語力は完全に弱みになっています。少しでもこの弱みを、業務遂行の妨げにならないレベルまでなんとかもっていく必要があります。

一方で、完全な日本語ネイティブであることが逆に自分の存在価値になっています。その人の強み/弱みというのは置かれた環境によって変化するということを改めて感じています。

ポジションの役割を作っていく面白さと孤独

仕事の詳細はここでは書くことができませんが、今は採用マーケティングという仕事をしています。実はこのポジションは組織の中で新しいもので、同じ仕事をしている人はかなり少ないです。

面白さとしては、新しいポジションの役割を作っていく点、そして同時に一人で模索しながら仕事を進める孤独も感じています。

以前、上海で働く中国人で、自分と同じポジションの同僚が東京に遊びに来ていたので、会うことができました。日頃はオンラインのミーティングで話すことが多いのですが対面で会うのは初めてでした。彼女も自分とかなり環境が似ていて、上海のオフィスで一人奮闘しています。そして同じく英語非ネイティブです。

話していく内に、共通の苦労や悩みがたくさんあることに気づき、共感の嵐。改めて、仕事の話で共感し合える同僚というのは重要なんだなと思い思いました。

働き方はとてもホワイト

働き方はというと、これまで長時間残業が当然だったJTCから転職してきた自分にとっては、超ホワイトな環境と言えます。これは外資系企業といっても会社や部門によるので参考にならないかもしれませんが。

残業をしないといけない日や、週末にイベントなどで出動になることも時々ありますが、総じて残業は少なく、有給もとりやすい雰囲気があります。前職では、年間20日あった有給が、使われることなくどんどん貯まっていき、常に35日くらい有給が残っていました。それを考えると、今年は人生の中でも最も有給を消化した1年だったかもしれません。

日系企業では飲み会が多い会社もあるかもしれませんが、外資系企業ではそういった飲み会というものは少ないことが多いように思います。ただ、JTCとは違う形の「人付き合い」はあります。社内でのボランティアワークとかネットワーキングイベントなどです。やはり、日系でも外資系でも、人と一緒に働いている以上は、お互いにコミュニケーションをとって理解を深めることが重要なんだと思います。

さて、ということで、外資系グローバル企業に転職して1年半働いた感想をまとめました。同じような環境で働くことを目指している方の参考になれば幸いです。

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