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【まくら✖ざぶとん】①⓪①『年賀枕二○一九』
いやはや明けましておめでたい年明け一発目のご挨拶といえば去年の総括と今年の抱負を記す年賀枕、亥年の決まり文句は「猪突猛進」だが公私ともに落ち着きなく動いて進んだのは「戌せば戌る」と謳った戌年こと去年の話、私事で宮崎にシンガポールにと南西方面の温暖なリゾートに赴いて羽を伸ばせば、仕事で当地のスコールのごとく急に降ってわいたのが翻訳業務。
海外文学を原書で読んでみっか、と『西方検分録』で触れたことが言霊に宿ったか、まさに晴天の霹靂がごとく雨降って翻訳ライター業の地盤が固まった一方、二輪教習は予約が取れず予定が土石流のごとく流れること流れること、年の瀬ぎりぎり冷や汗だくだくの免許取得で晴れて濁点ついたよ翻訳ライダー。あ、そうそうシンガポールではしっかり洋書を買って有言実行。
有言実行といえば昨年の『年賀枕』でぶち上げたまくら百席の抱負も然り、旧年中に突破こそすれ安物買いの銭失いならぬ易物作りの時失い、まくらにかまけてばかりじゃ無用ならぬ有用の長物とすべき長編制作が無限不実行、本年は文字通り一年発起してまくらやメモのマ行だけでなく小説や随筆のサ行にも打ち込むべし。おっとそうだった無限といえばこのシリーズ。
ざっくり昨年の成果を引用したところで、戌年が「動」の一年なら亥年は「静」の一年、いのししと同じく目が悪くて穴掘りが得意なもぐらのように地中の穴ぐらにこもり、脇目も振らず著作を深く深ーくまで掘り進めていく著突盲進の年にしようってことで、本年もよろしくお願い申し上げます。
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