【まくら✖ざぶとん】①⑨①『伊勢・尾張紀行』
えー、ご時世もご時世ならいつとは云わぬが旅に出かけてきたらその一節を書いて一席をかけねばならぬのが紀行文、前回の東北方面に続いて此度は東海地方へレッツラゴー。
いやはや参った、とばかりに食べたい物がまったくもって思いつかなかったとある晩のこと、尾張に名物のモーニングでも食いに行くか、と思い立ったが吉日ならぬ吉時、深夜から家をあくせく出発してアクセル踏み込んで車を走らせること数時間、尾張に達するあたりで時計はしかし午前五時前、モーニングを出す喫茶店はまだやっていないが思いつき