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自律性を育てるコミュニケーション心理学、交流分析

はい、ごめんください。コスギです。

先日から Podcast を始めています。心理学についてのお話をはじめたので、文字としても残しておくことにしました。5分程度のものなので、お時間がありましたらどうぞ。

コミュニケーション心理学のお話:交流分析ってご存知ですか? by コスギスチャンネル • A podcast on Anchor

音声を聴けない方は、下記の文字起こし(と校正)をした文章をご覧ください。

「交流分析」というコミュニケーション心理学

ここのところウェブの話をしていたんですけれども、今日は「交流分析」という、コミュニケーション心理学を紹介したいと思います。

もともと、あのフロイトさん。精神分析をされている結構有名な方ですが、人間の心の構造を「超自我」「自我」「イド」としている方です。やっぱり人の心って見えないから、専門のセラピストじゃないと分析できないよねっという立ち位置の方なんです。

そして、このフロイト派の精神分析をしたいというエリック・バーンさんという方が、それぞれの人がもっと自分の心に気づくことができれば、もっと幸せな人生を送れるんじゃないの?といった考えで精神分析の口語版と呼ばれる「交流分析」として提唱しました。

つまり、交流分析は、自分で自分を分析できるんです。

「思考」と「感情」が影響して「行動」につながるので、人間の心は「思考」「感情」「行動」でできているという考え方をしています。つまり、行動は見える(観察できる)ものですよね。見えるものだからこそ、わかりやすいのです。

交流分析が目指すのは、人間の幸せです。幸せって、「自律性」のことです。

人間が本来持っている力 ー よく「生きる力」と言われるもの ー に気づいて、能力の発揮を妨げている、さまざまな環境的な要因や自分の心の問題などを取り除き、本来の自分の能力を実現していきましょう、ということです。

これを3つのポイントに落とし込むと、「気づき」「自発性」「親密性」です。

1つめの「気づき」は自己理解につながるものです。ああ、私ってこういう人間だったんだ、こういうことに悩んでいたんだ。そうそう、これこれ!といった感じのことに気づくと、自己理解が深まりますよね。

2つめの「自発性」は、無理やり前向きになるのとは違って、「ちょっとやってみようか」と行動していくものです。行動しないと変わらないですからね。

3つめの「親密性」は、オープンマインドな関係です。最近、「心理的安全性」という言葉をいろいろなところで聞くようになったのですが、親密な交流をするというのは、心理的な安全性を作れる関係とか環境とかもあるのではないかなと思っています。

交流分析は、この「気づき」と「自発性」と「親密性」の能力をつくって高めていくことを目的にしているコミュニケーション心理学です。これから少しずつ、Podcastでご紹介していきますね。

それでは、ごめんください。