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情熱だけではやっていけない。指導者の最低条件3つ。

私は小学4年生から野球を始めました。

そのチームは保護者が監督を務めるという感じの一般的なチーム。

「体が大きいし、スポーツ上手だからやってみたら」

と友人のお母さんに勧められてなんとなく始めました。


生まれた時から体は大きかったのですが、

何もかもがすぐにできたわけではないです。

そんなときに監督に言われたのは

「おい、お前みたいのがウドの大木というんだよ」

という一言でした。

もちろん、そんな指導者は嫌いでした。


情熱とは何か?

いい指導者ってなんでしょう?

最低条件として情熱だと思っています。

熱量がない人間ってなかなか人に伝えることができません。

もちろん、

その情熱というものが、

目に見える人もいれば、

なかなか表に出てこない人もいます。

これがすべて。

この方法が絶対というものはないです。

コーチングに100%の正解がないように、

コーチという存在にも100%の正解がないです。


ただ、世の中の法則として、

高いところから低いところに流れる。

というのはあります。

温度だって、情熱だって、

高いところから下に伝わっていくのだと思います。

だからこそ、指導者って

自分の熱量も、意識も高く持っていないといけません。


情熱がある、というのは最低条件のようなものですが、

その中に大事な3つのことがあります。


学ぶことが好き

やはり、学びに喜びを覚えるというのは大事です。

新しいものを求める。

失敗したことを学びと捉えることができる。

成功したことから学ぶことができる。

うまくいかないことを学びとする。

何かあった時に、面倒くさいと思うのか、

学ぶという楽しみを自分の中で持てるのか、

というのは思考次第なのかもしれませんが、

非常に大事です。

もちろん、ネットでの情報収集や、

読書、人と会うなど、その競技の枠にとらわれずに

学びを求める姿勢というのが大事です。


人が好き

競技スポーツをしているのは人です。

eスポーツなども出てきて、

対人という枠にはまらない部分も出てきています。

ただ、指導者となるのは、

やはり、人を指導するのだと思います。


人が好きではないと続かないと思います。

その競技を極める。

大好きで研究熱心。

だけども、それをやる人を好きになれないと続きません。


当たり前とか思うのかもしれませんが、

実はチームスポーツをしていても、

他人にあまり興味を持たない選手もたくさんいます。

選手の時はそれでもどうにかなるのかもしれませんが、

指導者となると、、、

人が好きでないとやっぱり指導者というポジションは務まらないのかもしれません。


覚悟がある

指導者として、選手に好かれるというのは、

非常に大きなポイントです。

どれだけ正しいことをしていても、

素晴らしいトレーニングをしていても、

選手が指導者を信頼していないと、

モチベーションも上がらず、

何も入ってこないからです。


しかしながら、

好かれているからっていい指導者とは限りません。

幼稚な考えの例として、

「優しい先生=好き」

「怖い先生=嫌い」

という構図になってしまうことがあります。


プレイにしても仕事にしてもそうですが、

覚悟がないと何をしてもうまくいきません。


「これを言ったら選手に嫌われるかも」

「厳しいトレーニングをして選手のモチベーションを下げるかも」

なんて考えていたら、おそらくいい指導者になれません。

嫌われる勇気

ではないですが、目の前の選手の機嫌を取るためだけに、

自分の信念を曲げたり、覚悟が揺らいでしまっているとだめですね。

「いま」も大事ですが、

「未来」も大事です。

競技だけではなく、

人生においても良き指導者となりたいのであれば、

いまの機嫌よりも、

未来の成果や充実感、

本物の力を育んでいく必要があります。




伝える力=(知識+経験)×情熱×人としての魅力

指導者も選手も、自分の中にあるものしか表現できません。

学びがすきという部分で、

インプットをしていくことは大事です。

学んで、知識を貯める。

それをアウトプットして経験にする。

その記憶を蓄える。ということは

指導者という立場にあるのであれば、

ずっと継続していかなければなりません。


それらに熱が加わって、

初めて人に伝わると思います。

指導者と選手の間で、

選手の方が熱量があったら、

指導者は選手に負けています。

伝えるものがなくなってしまいます。

情熱というものを持ち続ける、

それは伝えるという部分で非常に大事です。


そして最後にオリジナリティが一番発揮できるもの。

人としての魅力です。

知識が乏しい。

だけれども、なんだかこの人が言うと信じたくなる。

という人がいます。

例えば、専門外の競技の部活動を見ている先生は、

専門競技の知識は選手の方が持っている場合があるかもしれません。

ただ、選手と一緒にコートで汗を流して、

声を出して、日頃の生活も信念を持っている指導者は、

選手からも信頼されていくと思います。

人としての魅力が何なのか。

それを定義することは難しいのですが、

自分を磨き続けるという部分では

選手とも同じことなので、

その人らしさを出していけたらいいですよね。


まとめ

指導者として情熱があるというのは非常に大事ですが、

それだけでは指導者にはなれません。

学びを繰り返して、自分をアップグレードをしていく。

目の前の選手が変容していくという、

人の変化を楽しむことができる。

いまだけではなく、生涯にわたって、

目の前の選手がより豊かな人生を歩んでいくために、

いつか開花するであろう種まきをしておく。


そのあとにコーチングテクニックがついてくるのだと思います。

コーチングの手法など本もたくさん出ていますが、

戦術や手法にこだわる前に、

自分の中の強さを出していきたいものです。




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Atsushi  Mekaru
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