トップコーチの表現方法。思わずうなった例える力

コーチングの際に意識していることは、
相手に伝えるということだ。

伝わっていると思っていても、
なかなか伝わらない。

相手が持っていない世界観を伝える場合、
こちらの言葉だけで説明しても難しい場合がある。

そこで相手に伝えるために重要なことは、
相手に伝わる言葉で、伝わる方法でアプローチをすることだ。

そしてそれが上手な人というのは、
圧倒的に「例え話」が上手だ。


現役時代、スペイン人監督のカルロスに
日本代表監督としてコーチングをしてもらっていた。

カルロスは情熱的で、それでいて人懐っこい性格で、
よく選手やスタッフとコミュニケーションをとっていた。

そんなカルロスがコーチングの際に言ったことが、
「食べたくなるようなパスをしろ」
だった。

「パスをしっかり投げろ。」
「相手の胸に向かって投げろ」
「心を込めて投げろ」
「丁寧にパスをしろ」

いいパスを促すときには
いろいろな指導があって、コーチングがある。
それはいろいろな言い方となって表現される。

「食べたくなるようなパス」

思わず飛びつきたくなる。
思わず前のめりになってしまう。
なぜか取りに行ってしまう。
しかも顔付近だから、プレイもしやすい。

そんなパス。。。

表現一つかもしれないが、
ここにトップコーチたるゆえんを見た気がする。

日本代表のトップ選手だって、
ハンドボールを始めて間もない初級者だって、
すぐにイメージできる。
映像化できるような言い回し。

論文に書くような専門用語ではなく、
誰にでもイメージできて、
そしてウィットにとんだ言い方。

選手が厳しいトレーニングをして技術を磨くように、
指導者は言葉を磨かないといけないのだと改めて感じた。

表現の仕方はパーソナリティが出る。
そしてそれはトレーニングの空気感にもなる。

いいトレーニングをしようと思ったのであれば、
しっかりと学んで、
いいパーソナリティを身につけていくしかないのだと思う。

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