最近の記事

女性オタクの棲む暗い池について

またコンテンツへの稚拙なお気持ち表明文がはてなブックマークでバズっていました。 簡単にまとめると『僕の心のヤバいやつ』のヒロインの胸がデカすぎるということ、あと漫画誌グラビアの胸強調も不快だそうです。 1.書き手”男性”が女性のなりすましな件まずこれ書き手女性ですよね。女性のオタク。 私はインターネットエスパー4段なのですが、このエントリからはいくつもの女性のシグナルが感じ取れます。(「お色気嫌悪だから女!」とかではありません) 言い分を読むと「どう見ても女性」かつ「完

    • なぜ麻生太郎は上川外相の容姿に触れるのか

      先日報じられた麻生太郎の発言、自民党の上川外相について「あまり美しい方とは思わないが」などと言及した件の朝日新聞記事ですが、結構ヒットだったようで当該記事のコメントプラス(朝日新聞公認コメンテーターのこと)だけで新しい記事になっていました。 私はあの記事のコメントプラスを全部目を通していたので、うわ、あの中でよりにもよって最も思慮が浅く言葉の軽いコメントを拾い上げたもんだとげんなりしました。   私はあの記事のコメントプラスの中では常見陽平が抜群に目配りの効いたコメント、言

      • 何故ホモソ批判はガバガバになってしまうのか

        女性=サイコパス説|rei https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/beatangel/n/n0cfb0cbe8c71 今日もはてなブックマークの話です。 1.男の世界で重要なのは自己の能力このホモソ批判を書いているはてなブックマーカーheaco65さんがどんな人かは一切知らないのですが、このコメントだけで間違いなく女性だと思います。 というのも、男性ならばどのような方向の人生を過ごしてきた人であれ、ここまでホモソーシャル的なもの

        • エスカレーター片側開け問題とゴブリン論法

          世にいわゆる「エスカレーター片側開け問題」というものがあります。 エスカレーターの乗り方において「片側空けて急ぐ者に歩かせるのがマナー」VS「そのマナーは間違ってる、両側に立つべき」というあの議論です。 階段派である私はこの議論への主体的立場は無いのですが、近年どうも「両側に立て」派の議論姿勢・論陣への疑問を覚えることが増えました。 今日は「両側に立て」派の何が良くないかを説明していこうと思います。 反論対象として使わせてもらうのは著名な社会学者パオロ・マッツァリーノ先

          はてな民には漫才がわからぬ

          Mー1三回戦のとある漫才がヘイト漫才であると告発する女性自身記事。 それに呼応したはてなブックマーク民がまたまたバカの群れと化しています。 大変残念無惨な光景です。 1.「ゆかいな議事録」の漫才の解説まずは当該漫才の内容を確認しましょう。 向かって左のメガネはボケ(異常者)であって、 「色んな政治家の選挙活動のお手伝いに行ってた」 「政治のことが大好きで政治の話ばっかりしてくる」 「会話したことある人が何人か捕まってます」 などと、異常な奴であることが開幕から示唆されてい

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          ジーンズの文化的意味合いとその喪失について

          1.ジーンズの歴史的ニュアンスちょっと感慨深いエントリを見かけました。 もちろんタクシー運転手が何を履こうとも自由ですが、運転手氏の反応もはてなブックマークの反応も「ただただビックリ」、つまり何を問題にされてるのかすらわかっていないのが感慨深かったです。 くっきりとした文化の断絶です。 どういうことかというと、 ジーンズというのは毛唐の作業着であり、 「卑しい労働者階級」のだらしない服なんですよね。元々は。  それがやがて逆張りの「反抗」「ロックンロール」の象徴として履

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          日本左翼がウクライナを憎む感情の解説

          https://www.cataloghouse.co.jp/information/2023winter.html 左派傾向に定評のある老人向け雑誌の広告の騒動。 不思議に思ったことはないでしょうか。 「日本の左翼人士は何故ロシアではなくウクライナを憎むのか?」 日本左翼の感情構造について解説したいと思います。   1.右翼も左翼も実在しないまず、日本には右翼も左翼もいません。 それぞれ「韓国大嫌いさん」「日本大嫌いさん」とでも呼ぶ方が余程実態に近い単純思考のヘイト党

          日本左翼がウクライナを憎む感情の解説

          「暇アノン懺悔録」とロマン優光氏のすごい主張

          いやいやいや、と驚いてしまいました。 よくは知らないけれどもこんな人だったっけ?という感じ。 1.その「インタビュー」は大丈夫なの?まず「暇アノン懺悔録」に対するロマン優光氏の評価から。 いやいやいや。 そういう狙いを持って複数人(弁護士2名含む)でやってしまったならば、その時点で”インタビュー”の価値は無いでしょうに。 ロシアの捕虜となったウクライナ兵が「ゼレンスキーに従った私はただただ意志が弱く…」と自己批判する動画が出てもウクライナ批判の材料に出来ないのと同じで

          「暇アノン懺悔録」とロマン優光氏のすごい主張

          ちだいさんや宮台先生が何を言っているのかの詳細

          この件。 選挙ウォッチャーちだいさんが処理水放出の問題点を動画にして発表し、社会学者宮台真司先生が「すばらしい。本質を抽象的に概念化しています。」と激賞し(て袋叩きに遭っ)ている件です。 1.批判派はちだいさんや宮台先生の話を理解してる?https://www.youtube.com/watch?v=aPME0zqGHFM 発端は石渡智大さんのこの動画ですが、 ギャーギャーとちだいさんや宮台先生を批判してる人達に聞きたい。 あなた達はちだいさんが動画で述べてる内容、ちゃん

          ちだいさんや宮台先生が何を言っているのかの詳細

          フェミニズム弁護で頻出する変な論法について

          この肘樹さんと言う人は、文を見る限り温和ないい人に見えます。 しかしこの人の今回言っていること、フェミニズムの為の弁明及び説明についてはその論法にかなりの疑問があります。 フェミニズムの弁護や正当化ではちょくちょく見かける論法ですが。   1.道徳理念まで戻してからの弁護これは結構頻繁に見かける語り口なのですね。 極限まで素朴で抽象的な道徳理念としてフェミニズムを説明する。 これはフェミニズム弁護で頻出する共通の仕草です。 しかしフェミニズムとはそんな曖昧に説明しきれ

          フェミニズム弁護で頻出する変な論法について

          作り話の見破り方 初級編

          昨日のはてなブックマークのホッテントリですが、 程度の低い作り話だと思います。 というか書き手の「ワイ」が詐話者として非常にレベルが低い。 以下ではこれが作り話と看破できるポイントや 作り話というものの意義について解説します。     1.有り得ないところでの記憶の曖昧さまず、  そんな具体的エピソード発生時の兄と妹の学年について こんなにフワフワしてることありますかね?  妹が小学2年~4年の幅なのに兄は「中学生」と断言されているのも謎で、 実際にあったエピソードを

          作り話の見破り方 初級編

          元JAXAマンの『プラネテス』批判が本当に言いたかったこと

          先日の元JAXA野田篤司氏のプラネテス批判がヒートして原作者までコメントしたり野田氏が最終的に謝罪したりする事態になったが、見ている限りはほぼ全員「野田篤司が何を言ったか」を取り違えた議論になっていたと思う。 野田発言を正しく読めば、『プラネテス』ファンの大多数は野田に突撃する理由はないし、原作者が謝罪風のコメントをするにしてもそこじゃないし、野田を非難するにしても全く別論点の議論があるべきだったということがわかると思う。 1.実際のツイートを読もう発端のtweetを貼る

          元JAXAマンの『プラネテス』批判が本当に言いたかったこと