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アンサンブル!vol.6〜演奏曲が決まった〜

 9月に入って2回、アンサンブル専用の練習時間を設けた。それぞれ2時間ずつ、週を変えて日曜日の昼頃。
1回目はホルンアンサンブル、2回目は金管アンサンブル向けとした。

ホルンアンサンブル

 いわば私は言い出しっぺ、かっこよく言えば発起人といったところか。
パート譜の用意は原譜を所有している先輩にお願いして、私は昔演奏したときにもらったスコア(総譜)のコピーを用意した。
 厳正なるくじ引き、ではないものの裏返しにして置いたパート譜を先着順に取っていくという方法。2番を引いてホッとしたのも束の間、1番を引いてしまったリーダー氏から「言い出しっぺはトップを吹かなきゃ。」という謎理論と圧力により結局1番を吹くことになった。モーツァルトほどではないが高音域が地味にきつい。
 ほぼ全員が初見で合わせてみる。強弱とかフレーズとかアンサンブル感に課題はあるが最後まで通った。
 ここからが問題。アンサンブルに課題のあったところとか、強弱をより意識した方が良さそうなところなどをピックアップして調整を図る。一応言い出しっぺがこういう時のオーガナイザーを買って出るのだが、Mフィルホルンパートの中でも絶対的初心者の座を譲ったことのないこのワタシである。しどろもどろになりつつ「ここんところはこうして見ようと思ったんですが、どうでしょう?先輩の兄さん方。」と先輩兄さんたちにも知恵と経験を頂きつつ、2時間後には「いいんじゃない?」な仕上がりになった。上手なんです、この人たち(ちょっとだけ自慢)。
兄さんからは「ブレス(息つぎ)でフレーズがぶっつり切れないように」とアドバイスまでいただいた。

金管アンサンブル

 当日まで曲は決まらず、さりとて選曲によってはホルンパートからの参加者に大きな変動が出てしまうと、「練習に集まったけど出番がないので即帰宅」ということになりかねない。
 チューバのリーダーと相談して編成の大きな曲から試奏を始めた。
ゆっくりとしたテンポと美しいメロディ、一見そんなに難しくはないよね?と思っていたらトランペット隊から「ハイトーンがきつい、楽器も持ち替えがあるのできつい」との指摘。補充に入るホルン向けにトランペットのパート譜を書き換えてみたけど、なるほど全てのパートに高音域のソロがある。ホルンはオクターブ下げてみたらと提案しようとしたが、トランペットのリーダー氏は「もうこの曲は無理」な空気をバンバンに出している。
それではと気分を変えて軽めの金管五重奏にした。チューバ以外の楽器は2名でパートを共有する、いわゆる「倍管」構えにしたのである。
これがとても良かったのだ。音量が増えたことで演奏者の力が程よく抜けて、とにかく演奏が楽しくなったのだ。
 
金管五重奏って、各パートが頑張ってバリバリ吹きます的な演奏が多くていささかうるさいと感じることが最近ちょくちょくあったので、これは嬉しい誤算(?)である。「倍管で金5、いいねえ!」・・・新しい発見であった。

次週からはオーケストラの合奏後に2時間の練習を合同という形で数回確保してある。プログラム曲もぼちぼち仕上げにかかっている。大変だけど、楽しくね。


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