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反抗期ってあったっけ?ウチの子供たち

私は、4人の子供たちの母。母というには烏滸がましいくらいの母。
長女 28歳、長男 25歳 次女 19歳 三女 16歳
みんな、大きくなったものです。

さてさて、みんな素直に、家族想いのいい子に育ってくれました。
4人も育てると、子育て大変だったでしょう?
どうやったらあんないい子たちに育てられるの?
家族、ほんとに仲がいいね。羨ましい。
と、いろいろ言っていただきます。

たしかに自慢じゃないですが、ほんとに仲がいいのです。
もちろん、それなりに波風はありました。
でも、よくよく考えてみると、それらは決して、親への反抗では無かった気がします。

子供たちの年齢を見ていただくとわかるのですが、1番お姉ちゃんと、弟が3歳違い。そして、6歳あけて、次女。また3歳あけて三女。
長女と三女は丁度ひとまわり違い。3の倍数で構成されたウチの子供達です。(狙ったわけではありません)(笑)
二人目までは、例に漏れず、それなりに体力がいりました。長女の時代は、ルーズソックス、制服は超ミニスカート、下手くそな厚化粧。しっかり、そっち側でしたが、私に対して反抗していたという印象はありませんでした。弟も、サッカー部のうちは部活動に打ち込んでいましたが、3年生で引退すると、派手な友達と付き合うようになり、何度か学校の先生に呼び出しを受けました。
二人とも、父にはしっかりお灸を据えられましたが、素直に反省してくれました。
また、次女、三女はヤンキーはもう死語となっていて、ダサ〜いというわけで、とても真面目で頑張り屋さんです。
長女と長男は自分みたいになったらダメだよと妹たちをしっかり応援してくれています。

子供たちがまだ小さい頃は、2番目と3番目が6歳あいてるせいで3人目、4人目は上がみるという形が出来上がりました。
今は閉じてしまったのですが、主人の両親から引き継いだ食堂をやっていたので、店を開けている間は、子供達四人で過ごしてもらわなければなりません。
そういう意味では、長女と長男にはほんとに感謝しています。

妹たちが悪戯したり、泣いたりすると、親の事情聴取が入る姉と兄は、できるだけそれを避けたいので、仲良く上手くやるためにいろいろ工夫をしていたようです。新しい遊びを考えたり、ディズニーのビデオを見ながらみんなで歌を歌ったり。
一方、兄と姉なりに躾もしていたようで、わがままや、いけないことをした時はきちんと「ごめんなさい」を言えるまで簡単には許さなかったようです。
このようにして、4人の絆は強まっていったように思います。


そして、私たち家族に欠かせないのが音楽です。
私は、ピアノ、エレクトーン、バンドのキーボード、ボーカルを教えたり、小さなライブハウスで音響の仕事をしています。
主人もバンドをやっていて、音響の仕事をしていて、音楽のおかげで知り合い、結婚しました。
そんな、親のもとに生まれた子供はやはり音楽が自然に染み付いていたようです。

子供が小さいうちから、レッスンをすることもできたと思います。でも、私はあえてそれをしませんでした。
音楽が嫌いになることを、最も恐れたからです。
子供が、ピアノを弾きたいといえば、一緒に音を奏でます。子供が自由に出した音に私が即興で伴奏をつけたり、保育園や小学校で習った曲に、学校で習うよりもっともっと素敵な和音をつけて、楽しんだり...
とにかく、音楽を感じて、楽しんで欲しいということに注力しました。

長女はそんな中で、歌うことが大好きになりました。
私は、そんな彼女の伴奏をする事が二人の楽しみになりました。彼女が中学生の時に、二人でライブに出演させていただく機会を頂き、好評でイベントに出演のお誘いをいただくようにもなりました。その頃から、ボーカルの生徒さんも増え、生徒さんを集めてライブを主催しました。企画、運営、練習をいつも自宅に集まってやっている姿を長男、次女、三女ともに見ていました。バックの演奏も、私の音楽仲間を集めて、生演奏で行います。アマチュアとはいえ、オールジャンル演奏できる上級者のバンド。
音楽は、私たちの生活に常にあるものとなりました。

主人は、ギター弾き。長男にもギターを弾けるようになってほしいとの思いで、中古のギターを一緒に買いに行き、塗装を剥がして、磨いて磨いてOnly oneのギターに仕上げ、練習を始めました。彼は、サウスポー。ジミー ヘンドリックスに憧れ、まずは私たちのバンドで早く一緒に演奏することを目標にしました。

次女は長女と同じく私とピアノで遊ぶのが大好き。中学に入って、運動があまり得意でない彼女は、吹奏楽部を選びました。
楽器を決めるとき、ここは私が是非にとお願いしてしまいました。
サキソフォン。
彼女の雰囲気から考えると、金管楽器ではないなと。すると木管楽器なら何かなと考えた時に、やっぱりサックスが1番流用性が高いなと思いお願いしたところ快く受け入れてくれました。
その後、家族で「サックス貯金」を始め、みんなから、買い物のお釣りや、家族の善意を集め、決して高い、いいものではないが、家族の想いがこもったアルトサックスを購入することができました。
吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストでも県代表になるなどとても頑張りました。

最後に三女。ママ大好きの甘えん坊だけれど、1番しっかりした、なんでも器用にこなす子に育ちました。
彼女は、私たちの影響もあってか、小さい頃から、洋楽ばかり聞く子でした。これは、特に私の影響だと思われます。レディ ガガ、ビヨンセ、クリスティーナ アギレラ、テイラー スイフト、ケイティ ペリー、ブルーノ マーズ、他にもいろいろ。海外ドラマのグリーが大好き。
彼女も、吹奏楽部に入りました。家族でバンドをやりたいという想いがあったので、こちらもドラムをやってくださいとお願いしたら、OKが出ました。(笑)
彼女も、自分が納得するまで練習する子で、手が豆だらけになるまで頑張ります。アンサンブルコンテストでは、すごい競争率の中勝ち抜いて、県代表になりました。

今、元食堂をしていた店舗を、自分たちで改装してスタジオにしようという計画を立てています。家族でバンドをやったり、録音をして音源を作りたいと考えています。Youtubeにもアップしたいな。

家族それぞれの誕生日やクリスマスには、お料理からケーキまで全て手作りでパーティをします。
実は、私たちには借金があって、なかなかヘビーで苦しい日々を過ごしています。子供たちには、必要な時にしかお小遣いも渡していないし、なかなか欲しいものも買ってあげられません。
食費も6人家族で、4万円代をキープしています。
でも、文句も言わずに一緒に節約に協力してくれます。お金を使わずに、楽しめる方法をみんなで考えます。
高校や大学はガッツリ奨学金のお世話になっています。

家族が一致団結して頑張らないと、借金は無くなりません。
家計の状況も、子供達にも全部包み隠さず話しています。そして、支払いなども含め、今月はどうやってお金を回していこうか全員で話し合います。
きっと、これは社会を生き抜いていく力になると思います。
学校では、お金の価値やお金の使い方なんて教えてもらえません。
悪い例も、いい例も肌感覚で感じていると思います。

子供4人がほんとに仲良くしてくれていること。そして、そのまま成長し、大きくなってくれていること。
そして、共通の音楽という共通言語がある。
親は、ただ、先に生まれてきただけ。あれをやっちゃダメ、これをやっちゃダメ、こうしなさい、あぁしなさいなんて言える立場でもない
子供ができたことで、親は親の修行中だと思っています。
子供も一人の立派な人格を持っています。大人と同じように接しています。
できるだけ、物事は自分で決めるように促してきました。
これで、子供も反抗のしようがありません。自分の決めた事ですから

そうやって、ウチの反抗期は、反抗しようにもやりようが無いといった感じで子供たちは大きくなってきました。
このままが、続けばいいなとは思いますが、子供たちはいずれ巣立っていかなくてはなりません。
それぞれの家庭を持つことと思います。でも、精神的には離れることなく、家族が4の倍数で今度は増えたら素晴らしいなと夢見ています。


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