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仕事、辞めるのも続けるのもしんどいなぁ

私はコミュニケーションが苦手だ。
初めての人と慣れるまでは時間がかかるし、距離感も分からない。
私のおっかなびっくりな対応について、「びっくりしやすいんですね」とか、「ちょっと変だよ」と言われたりするくらい。だから、テキパキと物事をこなせる女性からは、煙たがられることもあった。


そんな私なので、新しく入ったこの会社はちょっと居心地が良くない。
前の会社はアットホームで、コミュニケーションが苦手な私ですら休日にも会うくらい大事な友人ができたけれど、今の会社はみんなプライベートと仕事を分けているから、休日に会うなんてとんでもない、という感じだ。
つまりは、どこまで仲良くなっていいのか、どこまでが形式的なものなのか、考えながら過ごさなければならない。当然、この環境で私の脳みそはちょっと疲れている。

そして、仕事が全然終わらない。
夜までサービス残業になるのは時代錯誤だよと思いつつ、仕事を投げ出すなんてできないのが変に責任感が強い私の性格。へろへろになって帰宅をする私にいつも、旦那は「そんな仕事辞めたら?」という。辞めたい気持ちはあるけれど、この片田舎において既婚者で妊活中の女性の市場価値が高いとは到底思えないし、コミュ力の低い私は新しい職場ともなると異常にストレスがかかる。うちの家計は私が働かないと貯金ができないので、何かしら仕事を得られるなら年収が高い方が…と思ってしまうのも退職を決意できない理由である。


あぁなんか、仕事、辞めるのも続けるのもしんどいな。


学校生活には終わりがあるから、意地悪をされても「あと1年」って思ったら頑張れる。私は中学生の頃にカーストの高い女子からよく意地悪をされたけれど、期限があったから何とか歯を食いしばることができた。

でも大人には、仕事には、終わりがないのだ。
社会人という肩書を与えられた瞬間から、卒業までの道筋が見えない学校に入学したような感じ。何年たっても、自分がいま何年生なのかもわからないし、分かったとしても何歳で卒業できるかなんてちっとも分からない。中退することはできるけれど、それは卒業までをまっとうに過ごしたわけでないので世間体としては良く思われない。だからまた違う学校に入学する。
出口の見えない迷路のようで、この「週に5日機械のように働き続ける」という生活がいつ終わるのか、はたまた終わる前に死期が来てしまうのかと思うと恐怖しかない。

こんな狂った世の中で、よくみんなは平静を装って生活しているなぁ。
みんなすごい。えらい。すばらしい。
私はもう、仕事を続けるのも辞めるのもしんどいよ。



ちょっと前に、私が考えていることを人に話したら、
「普通の人はそこまで考えていないと思いますよ(笑)」と言われてしまった。本当かな。きっとみんな、思考を辞めているだけで心の奥底ではそれぞれにしんどい思いをしていたり恐怖を感じていたりするのだと思いたい。


仕事を続ける、辞める、に続く第三の選択肢があればいいのにね。



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meimy@日常エッセイ
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