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100万円費やしても治らなかった皮膚炎と共にある私の人生。でも、希望はある。

私は皮膚が弱い。皮膚科やサプリなどには100万円は費やした。
でも治らなかった。学生時代は赤くただれる皮膚炎を人に見られたくなくて、性格も暗くなってしまい黒歴史だった。写真も撮られたくなかった。
もし同じ状況の人がいれば、希望を持ってほしいので人生の記録をしておきく。

小学校のころはつるつるぴかぴかの綺麗な皮膚だった。
たまに感染症になって目のまわりの皮膚がぼろぼろになるくらい。
生活には支障がないし、自分自身にもある程度の自信を持っていた。

しかし、中学1年生の中盤。ついにニキビができてしまった。
そこからはみるみるうちに顔面が腫れあがり、比喩でなくニキビが100個くらいできた。驚いた。私はニキビに効くという洗顔を使うようになったのだが、それが悪かったのか更に悪化。会う人会う人に「どうしたの?大丈夫?痛そう!」と言われるくらいになった。ニキビは顔だけでなく頭や背中なども侵略し始め、それと比例するようにどんどん自信を無くしていった。お転婆で、人を笑わせることが大好きだった私はあっという間に姿を消し、人が変わったように暗くなった。

そこからは、人の目を見なくなった。
目を合わせると、「顔を見られている」ということを意識してしまうからだ。


暗くて、目も合わせられない。


そんな状態で友人はあっという間に減り、少数の生き残った友人と静かに中学時代を過ごした。この間、皮膚炎は全く良くなっていない。
高校に入っても同様で、皮膚科にてケミカルピーリングを行ったり皮膚科オススメの洗顔や基礎化粧品を使うようになった。しかし効かなかった。


大学へ進学。この時も皮膚は油が漏れ、真っ赤に腫れあがっている。
私はバイト代を費やし、有名なクリニックに通い詰めた。もちろん、自由診療。1回の会計は2~3万。大学生には痛かったが、通ううちに多少はマシになった。ピルの服用と、ビタミン剤や油を抑える薬の内服だったと思う。
しかし、すっぴんはまだまだ真っ赤。化粧も油ですぐに溶けてゆく。
卒業の時、クリニックの先生には「27歳ころには落ち着きますよ」と言われたが、そんなことは無かった。結局 油とニキビ、皮膚炎は落ち着かずに今に至る。


治っていないじゃん!と思われる方もいるだろう。
その通りである。治ってはいないし、今も悩まされている。

でも、今希望を持っていない皮膚炎の方がいたら、広い視野を持ってほしい。皮膚炎であることで人生の全てが台無しになってしまうように思う人も多いだろうが、そんなことは無い。希望はあるということを強くお伝えしたい。


①友人はできる
皮膚炎だからといって、人を避けないでほしい。私はほとんど知らない人ばかりの人しかいなかった高校でも、大学でも友人ができた。周りの人たちは、何も「皮膚と友達になろうとしているわけではない」のだ。良識のある人たちは、心配はしても蔑んだりはしないし、通常の楽しいキャンパスライフは手に入る。皮膚炎が気になっても、人に興味を持って、話すようにしてほしい。

②恋人もできる
皮膚炎がある人は、恋愛をあきらめてしまう人が多いのではないだろうか。こんな皮膚で、少し見られるのも嫌なのに、、と。でも、何度でも言おう。相手は「皮膚と恋人になろうとしているわけではない」のだ。自分の人間性を気に入ってくれる人は必ずいる。必ずなんて信じられないと思うかもしれないが、あえて言う。必ずいるのだ。「この人素敵だし話が合うけどこんな皮膚では恋人にはなれないよね…」と皮膚のことが気になったら、先に「昔から皮膚炎なんだよね」と話をしてみてほしい。自分の人間性を気に入ってくれた人なら、親身になってくれるはずだし意外と周りは気にしていないことに気付くはずだ。

③結婚もできる
ずっと皮膚炎が治らなかった私も、治らないまま結婚した。
大丈夫。わかってくれる人はいるし、逆に「そんなこと」を気にしない人もいるのだ。

皮膚炎とはこれからも長い付き合いになるのかもしれない。
でも、皮膚炎で人生をあきらめてほしくない。希望を持ってほしい。
暗くなっている昔の私のような人がいれば、強く伝えたい。



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meimy@日常エッセイ
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