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わたしさがしのこと

わたしというものを
深く深く探していた。

探すということは
見つかっていないということで

見つけたい、という行為が
延々と続く。

そのうち見つかるだろうからと思い
それを忘れて
違うことをしている時

それは突然何かを呟く。

言葉ではない何か。
雰囲気という感じの何か。

湯気のようにあっという間に消える
だから捕まえておくには
すぐそれをすることになる。
そうしないと消えてしまう。

人はこれを直感と呼ぶのだろう。

身体、は入れもので
その直感を使って
湯気みたいなものが
何かをしたがっているのはわかる。
わかるけど、毎回ちがう。

その何かを
湯気のような雰囲気のようなものに
ゆだねるか、抵抗するのか。

文章にする限界みたいな
湯気。


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