2乳幼児ワーママ南アに来た【第5週/10】若年層の深刻な失業率を改善せよ‼︎
いよいよ南アの深刻な社会課題「若年層の失業率改善」プロジェクトに、どっぷり漬かる!
取組む社会課題は若年層の失業
南アでは、半数以上の若者が高校を卒業できない。一方で雇用環境においても約40%もの失業率が存在。希望なき彼らの行き先は薬物。9歳から薬物中毒が蔓延している。
この厳しい現実を前に「どうすれば就業/起業に繋がる職能訓練を若者に届けられるか?」というお題が、私のチームがコンサルティングするアジェンダだ。
今後の若者(16歳前後想定)向け職業訓練の、あるべき方向性を基本構想としてまとめるのだ。
コンサルティングする対象は、現地で長年職業訓練サービスを展開し、この社会課題を専門領域としているNGO。
我々は4週間しか現地に居られないので、彼らの事業が我々が去った後にこそ、伸びるよう提言をまとめたい。
それにしても、NGOの代表 Johnが、めちゃくちゃヴィジョナリーで毎日感動している…!!
正直言って、南アに来てこんなに知性と理性に溢れたオジちゃんに会えると思ってなかった。
ついでに言えば、Johnはお腹のお肉も溢れている。
目を覚まされる、南アの優良高校のグローバルな競争力
連日のように南ア教育制度における問題のブリーフィングも受けながら、複数の高校をハシゴで見学。
教師たちをして「ここにいる子どもたちには、まともな衣食住も、希望も無いんだ」と言わしめる学校のある一方で「デロイトの面談に備えている」という生徒もいる、見るからに環境の整った学校まで。
とある私立の専門学校は、日本でいうトップ御三家にも比肩するのではないか、と思わせられる教育プログラムと特殊設備を提供していてびっくり。
プログラミングも当然。第三カ国語も履修出来る。
息子が南アで学ぶ将来もあるのかもしれない、とも思った。見くびってはいけない。
例え国としては途上国でも、豊かで恵まれた場所では、教育もグローバル基準で競争しているのだ。
負の歴史からの劇的な、でも漸進的な脱却。そして日本への示唆。
毎日毎日学ぶことが本当に多い。
前述のトップの学校は例外として、南ア全体で見れば圧倒的に問題ばかりだ。
そこにあるのは、日本では想像できないレベルの行政や学校の機能不全。雨が降れば溢れた川で通学中の子どもが溺死することもある、そんな原始的さすら残る。
そしてアパルトヘイトのレガシーにも頼らざるを得ない現実。これは大いなる皮肉だ。
アパルトヘイトから脱却しよう、脱却しよう、と努力しているのに、もし経済成長を早めたいならば、もし安全な街づくりを行いたいならば、白人優位といえる過去の制度はむしろ継承しながら進まざるを得ないのだ。
南アの経済成長のスピードは早い。そして「インダストリー4.0に備えよ、それこそが南アの生き残る道だ」と国の指導者は引っ張る。でも足元にある過酷な現実は否定しようも無い。
変わりゆく世界の中で、そのスピードに負けずに国が変わるのは、本当に大変なことだと身に沁みている。
逆説的だけど、メンタリティを含む社会変革というのは、世代を跨ぐだけの時間が掛かるのであり、時間を掛ける必要があることなのかも知れない。
自然と、日本の教育システムやスキルギャップにも思いを馳せる。
シルバー人材、LEGs(軽学歴)、NEET、非日本国籍の労働者…。どうすればよりInclusiveであれるんだろう。
育休明けママ、頑張ってます!英語で!
さても私の英語力。
かなり急回復して、雑談は大丈夫なんだが、ビジネス・ディスカッションになると発言がワンテンポ遅れる。
えぇ、ご想像頂けるでしょうか?
4人のチームの中に、インド人(超喋る)とアメリカ人(喋る)がいる時を。
しょうがないんで、私が発言を求める時は1.2倍の時間をチョーダイナと予め依頼しておくことにした。Deal.
ただ、個々に優秀なだけでなくチーミング力も高いメンバーのお陰で、駆け抜けられそうだとも期待している。
その頃、東京の夫と2歳と0歳は平和
夫が頻繁に家族の様子を教えてくれるので慰められる。息子は意外なほどパパとの新しい日常に適応してくれた。変わらず保育園に日中預けさせて貰えているのも心強い。
0歳7ヶ月の言葉が喋れない娘については、なーんも平気らしい。えー。。。早くも私の方が恋しいのに!
やわ肌もち肌をふにふにしたい。。。
大変な、ふにふに不足な今日この頃。
この記事は2019年6月の日記の転載です。