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新年を寿ぐ和歌・俳句

タイトルの講演会に参加して来ました。

講師の方は
ピーター・J・マクミラン氏

ピーター・J・マクミラン は、アイルランド出身の日本文学者翻訳家[1]杏林大学客員教授東京大学非常勤講師。

ウィキペディアより引用

現在は、相模原女子大学の客員教授もされていて、相模原女子大学創立125周年という年も重なり新春から講演会が開催されました。

申し込み不要、無料ということで、私は20分前に会場に到着したのですが、三人掛けのテーブル席はほぼ満席となってました。

私は、お恥ずかしながら、ピーター・J・マクミラン氏のことはあまり知らなかったのですが、講演はあっという間の時間でした。

流暢な日本語、話の内容も楽しくて、時々でる京都弁も何かあたたかみを感じました。

日本の歌人の歌を日本語、英語で解説してくれ、最初は『万葉集』の最後を飾る大伴家持の新年を祝う歌。

新しき
年の初めの
新春の
今日降る雪の
いや吉事よしごと

新しい年のはじめの新春に降る雪のように、ますます良いことが積もりますように

元旦と立春が重なっていくめでたいこと、これから訪れる喜びを予兆するという意味も込められてます。

いや重け吉事の英訳

many all good things pile up and up without psuse or end

「pile up and up」という重なっていくという途中の表現が、雪が積み重なっていく途中「without pause and end」止まることなく終わることなくと現在継続中を表していることも素敵だなと思いました。

昨日の講演会のタイトルの中にも出てくる「寿ことほぐ」

「言(こと)祝(ほ)く」から生まれた語で、現在でも「言祝ぐ」と書くこともある。「ほく(ほぐ)」は、良い結果が得られるように、祝福のことばを唱えるという意味である。この「ことほぐ」は日本の言霊ことだま思想反映した語であろうといわれている。

goo辞書より引用

お恥ずかしながら、私は「寿ぐ」という言葉、読みも知らなかったので大変勉強になりました。

その他にも、紫式部の中から、光源氏と紫の上が交わした歌なども解説していただき、

言葉→言霊→呪術、そしてギリシャ語のロゴスまでと広がる世界を教えていただきました。

藤原道綱の母、松尾芭蕉、服部嵐雪、石川啄木の新春に読まれた歌などをご紹介いただき、とても楽しく講演を聞くことができました。

生きていると楽しいことばかりではなくて、新年にはなりましたが、世界ではいまだ戦争が続いています。

そういうことを考えると「恐怖」が心を支配してしまうことがありますが、その時にどう立ち向かったら良いか

「Where your fear is there your task in」
あなたの恐れがあるところにあなたの仕事がある
恐怖にあえて立ち向かうことを

レバノン出身の詩人 Kahil Gibranカリール ジブランの詩を通して教えていただけました。

海と私と川には隔たりはない

とても、有意義な時間でした。

これから、今年私が学んで行きたいこと、そしてこれからずっと追い求めて行きたいものを感じさせてもらいました。

そのことについては、追々、ここnoteの場所で発信できたら嬉しく思います。


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