「食事」が変化していく
わたしは子どもの頃、少食だった。お弁当も給食も残すタイプで、食べてもおいしいと感じられなかった。正直に言うと、大体の食べ物がまずく、食事の時間は苦痛以外の何物でもなかった。だから、体型はがりがりだった。
二次性徴を迎えると、「食欲」がやってきた。その頃、食べ物がおいしく感じられるようになった。体重が増え、運動能力が落ちてしまったが、食欲はコントロールすることはできなかった。(ホルモンの影響ってすごいのね)
社会人になってからは、「食事」は可処分時間に大きく左右された。アルバイトや契約社員で労働時間が短いときは、お金もないので、節約のため、せっせと自炊していた。そのときが一番、健康的な食生活を送っていたと思う。安い食材を買って、自分で作るので、野菜もたくさん食べられていた。ブラック企業に勤めていた頃は、食事は二の次で一日食べずに終わることもあった。あまりに疲れていると、食べる気力すら奪われる。睡眠優先で、食べないことすらあった。当時は、空腹に耐えられなくなったら食べればいいや、という感覚だったし、常に緊張状態だったせいか、空腹を感じなかった。ゆえに体重は乱高下していた。
そのような生活をしていたツケが回ってきたのか、冷え性は悪化しているし、食事をすると血糖値が急に上がっているようで、少しくらくらする。今は、健康に過ごすための「食事」を心がけている。食事を抜くと、集中できなくなったり、翌日に露骨に響く。そうならないように空腹でなくても食べる。たんぱく質が多く含まれる食材、鉄分も取らなきゃと栄養素を優先するようになってきた。食欲に任せて炭水化物を摂取するのはイカンと思っていたが、炭水化物も取らないと動けなくなることが実感としてわかってきた。
朝は食欲がわかず、早くも起きられないので無理をしてまでは食べていなかった。ときどき、ゼリー飲料をとったりとらなかったりで済ませていたのだが、ここ数週間、如実に午前中に頭が働かないことが増えてきた。なので、おかゆとか味噌汁とか、何かしら食べる習慣を作りたいと思っている。本当に燃料補給をしないと体が動かなくなってきた。自分の身体性を無視することが難しい、というのがここ最近の学びである。
今は、健康のために食事をしている。「健康的な食事」というレベルには達していないのだが、健康を何とか維持したいと思っている。当たり前に、バランスの良い食事を三食取れている人は最強だと思う。わたしの食事は、セルフケアとセルフネグレクトを行ったり来たりしていたのだなと思う。残されている食事の回数も無限ではないので、都度都度大事にしていきたいと思っている。
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!