映画『さよなら、さよならハリウッド』(2002)の感想
映画『さよなら、さよならハリウッド(原題:Hollywood Ending)』を観た。
監督・脚本はウディ・アレン、出演はウディ・アレン、ティア・レオーニ、2002年製作、113分、アメリカ映画である。
ウディ・アレンが落ち目の映画監督を演じているので、監督が監督を演じるというメタ構造を楽しむ、という仕組みになっている。ウディ・アレン演じるヴァルは、撮影直前に目が見えなくなってしまうが、お金もないので仕事を断らず撮影を続行して、ハプニングが立て続けに起こる、というコメディ作品となっている。
ストーリー自体はとても面白いのだが、2002年当時のウディ・アレンは67歳、前妻で映画プロデューサー役のティア・レオーニは36歳で、どう見ても、夫婦には見えないし、夫婦だと言い張るには無理がある。(31歳差という)年齢差の違和感がノイズとなって、ストーリーに全然集中ができなかった。ほかの人に主演を任せれば傑作になったかもしれないのに残念である。
そして、ウディ・アレンも、次回作で監督引退を検討しているらしい。(イーストウッドが92歳で、ウディ・アレンが86歳か。大御所はなかなかしぶとい)
ウディ・アレンの性的虐待疑惑はもちろん看過できないのだが、ミア・ファーローもかなりの策士なので、何とも言えないなあ、と思っている。
やっぱり、『アニー・ホール』は、もう一度観ておきたい。
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