後出しジャンケンに辟易する
ここ最近、疲れていた。ストレスによる不正出血と微熱のダブルパンチで、わたしの許容量がおちょこサイズになっていることもあると思うが、仕事を辞めたい病が再発してしまった。とはいえ、衝動的に辞められるほど若くはない。
(若くても衝動的に辞めるのは賢明な選択ではないが、選択できてしまうのが若さの価値である。若さとは尊大で傲慢で向こう見ずであるからこそ輝きを放つのだ。若い人よ、どんどん身勝手に生意気に生きたまえ。それが君が今しか持ち得ることができないエネルギーである。)
わたしは中年の危機に苦しんでなどいない。幼少時から、ずっと危機的で安寧などなかった。幼稚園から大学まで人の集まりや組織は大体嫌いで、会社はお金がもらえるから行っているだけで、冷静に考えると会社も嫌い。
そんで、先日、会社のボスに「こういうふうにやってみたら?」と言われやってみたら、「こういうのじゃないほうがよかったね」と急遽変更した部分にダメ出しが入った。
この人、「我こそは経験者」とわけ知り顔でマウントを取るわりに、正解は示さず、ネガティブフィードバックが多い。その反面、自由にやってもいい、と言う。明るく楽し気に言うからたちが悪い。あなたの中でのゴールが明確なら丸投げするなよ、と思う。わたしはマニュアル通りにやってくれた人に文句を言ったことはない。
社長が作ったできの悪い台本通りにやっているんだから、できが悪いのは当たり前じゃんか。(言わないけど)そして、できの悪いパペット人形になったようで、気分が悪い。(言わないけど)それはここ半年ぐらいずっと感じている。金がもらえるから、粛々とこなしている。
まあ給料もらっているから何も反論せず、かといって謝りもしないが、そういうやり方が好きな部下っていたのだろうか。みんな3年サイクルぐらいで退職しているっぽいが、わたしもそんな風になりそうな気がしている。私は不快なこと、納得できないことがあると、頭の回転スピードが急速に早まるようなところがある。
ここから抜け出したい、というモチベーションは行動につながりやすい。いつだって、それに突き動かされてきたような気がする。
しかし、資産家でも富豪でもないので、退職届を出すわけにもいかない。そう、わたしは中年なので、早まった行動は取れない。ただ、思考停止は得策ではない。ここにしかいられない、と考え始めると、憂鬱と希死念慮がやってくることはわかっている。脳が働かず、ぼんやりした、あの感覚はあまり気持ちのいいものではない。
わたしもホモ・サピエンスの端くれなので、結局、動くしかない。動き続けて、道を開くしかない。雇われないための努力を本格的に始めるしかない。収入経路をいくつか確保するような仕組みを作る必要がある。この3年でやってみようと思っている。
ブチ切れて退職するのは得策ではないが、滅私奉公を決めるのも間違っている。その中間ぐらいの落としどころを探そう。
ただ、わたしはお金の使い方を知らない。借金の仕方も知らない。そこが最大の弱点であると思う。