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映画『プリデスティネーション』(2014)の感想

映画『プリデスティネーション(Predestination)』を観た。

監督はマイケル・スピエリッグとピーター・スピエリッグの兄弟、主演はイーサン・ホーク、97分、2014年製作のオーストラリア映画である。

原作はロバート・A・ハインラインの『輪廻の蛇』である。

タイムトラベル(タイムリープ)ものなのだが、結末に至るまでの過程で、何度も頭の中を整理しなければならない。複雑なわけではなく、観客を混乱させよう、という企みがいくつもある。

全編にわたって孤独と絶望があり、決して明るく楽しくはないのだが、ミステリとサスペンスがあり、目が離せなくなっていく。そして、映画の持っている、ある種の「暗さ」が落ち着く。

タイトルのpredestinationは、宿命・運命を意味する。どの出来事も必然だった知ることは、苦しいことでもある。

タイムリープものの映画は、めちゃくちゃたくさんある。どれも結構好きなのは「人生は変えられる」と思いたい自分と「変えられない」と考える宿命論者的な自分がいるからなのかもしれない。

ポップなタイムループもの『パーム・スプリングス』もおすすめしたい。

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佐藤芽衣
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