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#映画感想文333『墓泥棒と失われた女神』(2023)

映画『墓泥棒と失われた女神(原題:La chimera)』(2023)を映画館で観た。

監督・脚本はアリーチェ・ロルバケル、主演はジョシュ・オコナー。

2023年製作、131分、イタリア・フランス・スイス合作。

アーサー(ジョシュ・オコナー)は地下に埋まっている遺跡を探す霊能力を持っている。墓泥棒仲間と埋葬品を掘り起こしては売りさばいていたが、それが原因で刑務所に入っていた時期もある。ただ、アーサーがいつも探していたのは亡くなった妻で、彼は彼女の影を追い求めて、イタリアを彷徨っている。

正直に言うと、この映画の良さ、観方がずっとわからなかった。途中で少し寝てしまった。ジョシュ・オコナーがイタリアに住むイギリス人として、常に居心地が悪そうな感じにしている雰囲気はとてもよかったが、赤い糸を探し続けた結果どうなるのか。描かれ方はポップだが、結構、厳しいものがあった。とらわれは生きる意欲すら奪う。それはロマンチックとは呼べるようなものではないのではないか。

彼の眼前には赤い糸が垂れ下がる。それはさながら蜘蛛の糸のようでもあったが、蜘蛛の糸って切れちゃうじゃない。あの赤い糸は天国まで続いていたのだろうか。

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佐藤芽衣
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!

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