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私は世間知らず~FP3級の勉強をはじめて気づいたこと

ひとつの資格試験の勉強が終わり、時間を持て余すのも嫌だったので、FP3級の勉強を始めた。

とはいえ、2021年5月9日にファイナンシャル・プランナーの本を読んで記事を書いている。ずっと心の片隅では、勉強しないといけない、と思っていた。

勉強しようと思い立ってから、すでに1年2か月も経過しているではないか! 腰が重かった。それは仕事が忙しかったという理由だけではなく、苦手意識が原因だと思われる。

法律や制度を覚えるのって、どうなの? 法改正もあるし、制度も頻繁に変わるのに暗記するのがイヤ。お金とか数字とかの勉強も、しんどい。わたしは、数学の時間になると、謎の睡魔に襲われるぐらい数式が苦手だった。(当時の先生の授業がつまらなすぎてという原因もある)

しかしながら、自分を守るため、そして人助けをするためには法律を覚えること、制度を知っていることが必要だ、と考えを改めた。

労働関連の法律の本を読み、わたしがいたこれまでの職場はすべて違法労働が蔓延していたことを知った。目から鱗が落ちる、ということはなかった。法律のことは、うっすらわかっていた。ただ、どこかで「法律を守っていたら業務が成り立たない」などという無駄な経営者、管理職目線が入っていた自分がいたことは否めない。単なる労働者は雇用主に法律を守らせるように闘わなければならなかった。ただ、そのためには知識が必要。わたしは丸腰だった。

なぜ、その法律が存在しているのか。それは、その法律がないと困る人がたくさんいて、国会で議論が行われ、立法されたわけである。つまり、「法令遵守(コンプラ)がうるさい」などと言っている場合ではない。誰かの要請があってその法律があるのだから、その法律は守られなければならない。会社や部署ごとのローカルルールなんてものは法律を前にすれば、塵にも等しい。塵なのに、後生大事に守っている人のいかに多いことか。

法律をすり抜けるような小賢しさはいらないし、法律を形骸化させてもいけない。そして、もっと、憲法についても勉強しなくてはいけない。

わたしはそのようなものを避けて生きてきた。あまりに実務的で実利的で、シャレもおかしみもないので、自分には必要がないと思っていた。でも、わたしは、その制度や枠組みの中で生きているし、近代国家であれば、制度の中で生きるしかない。無知であることによって、どんどん不利な立場に追い込まれていく。「知は力なり」を今まざまざと体感している。

そして、FPの勉強をしていると、3大ライフイベントとかも、まったく知らずに生きてきた自分に愕然とした。

3大ライフイベントに必要なお金
①教育資金(子どもの教育にかかるお金)
②住宅取得資金(住宅の取得にかかるお金)
③老後資金(老後の生活にかかるお金)

まず、子どももいないから、①は関係がないし、②の住宅取得も考えていない。考えておくべきは③の老後資金ぐらいなのだ。ただ、長生きもしたくないので、考えたくもなかったのだが、女性の2割は100歳まで生きると聞き、対策をしなければならないような気がしてきた。(つうか、老後ってライフイベントなのか)

そして、保険制度などを学んでいると、夫は会社員(正社員)で妻は専業主婦で子ども2人という家族構成がモデルケースだったりする。ただ、これは確実に変わっていくだろう。このような人たちは、これからどんどん減っていくと思われる。

勉強しながら、「ああ、わたしは世間知らずだったのだな」としみじみと感じ入っている。

FPは3級だけでいいや、と思っている。深追いはしない。教養というか、常識のレベルを学んでおきたい。

上の記事「勉強のすすめ、入信のすすめ」という記事でも書いたのだが、自分の世界、視野が広がる、というのは、やっぱり悪くない経験だと思う。

講師の先生の「預金には何の意味もない」という言葉がこだまする。さあ、お金とちゃんと向き合おう。イライラさせられることも多いが、なんだかんだでお金はわたしを助けてくれる存在である。もうちょっとあなたのことが知りたいわ(笑)

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佐藤芽衣
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!