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なんだか味がはっきりしないけれど、うまいという新感覚

6月下旬に新型コロナウィルスに感染した。8月半ばになったが、倦怠感、味覚障害、嗅覚障害はいまだに続いている。

倦怠感に関しては、35℃を超える気温と、一日中冷房に当たっていることも原因のひとつだろう。体温調節がうまくできず、運動不足によるだるさもあり、何ともいえないところもある。

ただ、味覚障害と嗅覚障害に関しては、間違いなくコロナ後遺症だと思う。今日は味噌野菜炒めを作ったのだが、せっかく入れた甜面醤とにんにくの香りが、ほとんどしない。料理研究家のリュウジに影響されて味の素も入れたが、うまみがあるのかないのか、よくわからない。コーヒーの香りも、今日はあまりしない。先週は味がしたのに、この波は一体何なのだろう。外食すると、塩味が強すぎると感じるので、やはり自炊のほうがそのあたりはコントロールしやすい。せんべいなども、塩辛すぎてまだ食べられない。節約になっていると思えばいいのだろうけれど、少しさみしい。

コロナの療養期間を終えたばかりの頃は自炊する気力もなく、コンビニやスーパーのお弁当で済ませていた。まずくはないが、特においしいとも感じなかった。そんななか、病み上がりだからと景気づけに成城石井のラザニアを買った。お値段もそこそこのカロリー爆弾だが、炭水化物で心身を回復させようと思った。驚くことに、味はよくわからないけれど、おいしかった。味覚障害で酸味はあまり感じられなくなっているのだが、うまかった。

結論、ちょっと高いもんはうまい。あと炭水化物はうまい。

(成城石井とかロイヤルホストは、少しお高めの価格帯だと感じていたのだが、リーズナブルだったはずのほかの店がどんどん値上げをしているので、結果的に価格差自体は縮まっており、以前ほど抵抗なく買えるようになっているような気がする)

今年の夏は静養するとわりきって、おとなしくしていよう。嗅覚障害と味覚障害があるので自炊せざるを得ないのだが、この自炊という名のセルフケアは、なかなか侮れないものだとも思う。今のわたしの自炊は、本当に自分の味覚のためであり、それにきちんと時間を使うことでメンタルも安定しているような気がする。自炊疲れしたら成城石井のラザニアを買おうと思っている。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!