映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)の感想
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を観た。監督・脚本はレジス・ロワンサルで、フランス・ベルギーの合作映画である。
世界的なベストセラーの外部流出を防ぎ、同時に翻訳本を出版するため、翻訳家たちが地下室に集められて…、とあらすじを聞けば、密室ミステリーを想像すると思う。
しかし、金田一耕助シリーズや金田一少年の事件簿を思い浮かべてはいけない。
密室の地下室という舞台装置が、全然生かされないのだ。なぜかというと、翻訳家たちが地下室に集められる前に、すべての事件が起きて