心の隙間を埋める物
「もったいない、残念」
沢尻エリカさんの報道を見てせっかく第一線に戻り活躍していた矢先なのに、非常に残念と思われた方は、沢山いらっしゃると思います。
こういった事件を見ると、問題を起こしてしまう人は、共通して"心の奥の奥の方にある、その人を作るベースが脆い状態"、つまりその人を作るベースがグラグラで隙間だらけという事です。
人は、"危うさや脆さ"一見すると"強くてかっこいい"という様なギャップに惹かれてしまうものです。
まさに、沢尻さんの場合は、
強くて、美しくて、悪女であり、ある種の純粋さもあった女優さん
だからこそ、人の心に残り再ブレイクされたのだと思います。
しかし残念ながら彼女の心のベースは、あまりにも脆く、何かに依存しないと保っていけなかった状態だったのでしょう。
心のベースは、マインドの奥の奥にある為、自分でコントロールできる顕在意識ではなく、無意識の領域である潜在意識に繋がりがあると考えられます。
3歳くらいまでにこの心のベースの核が作られ、7歳くらいまでに大枠が出来上がっていき、この幼少期にしっかりとしたベースを作れなかった場合、大人になっても自分の心に隙間や歪みが生じます。
すると、そのひずみを埋める為の何かを無意識で探してしまいます。
具体的には、過度のアルコール、薬物、恋愛依存などです。
それらを使用し問題か解消されたと脳が思いこむと、顕在意識でのやってはいけないという信号より、さらに深い深層心理で手を出し続けてしまいます。
私は、7年のアメリカ生活をした時、酷い失恋から立ち直れずサンフランシスコで12ステッププログラムというサポートプログラムを受けた事があります。
これは、アルコール依存症患者がその中毒性から抜け出す為に、作ったアルコホーリクス・アノニマス(Alchoholics Anonymous/略してAA)というサポートグループの恋愛・対人関係バージョンでした。
週に一度、全く知らない人に自らの状態を話し、自分の決め事をシェアし、次の週まで守れる様に約束する、そんな流れだったと思います。
アメリカでは、依存症の人に対してのたくさんのサポートグループがあり、感情論ではなく論理的解決をするシステムがあり、しかも無料でした。
心の隙間に自らすらコントロール出来ない闇がある場合は、自分だけで立ち直る事は、非常に難しいです。
依存症というと、メンタル的におかしい人と感じてしまうかもしれませんが、私達はある意味多くの人が何かに依存しています。
分かりやすい例で言うと、スマホ依存、ゲーム依存、恋愛依存などです。
過度のアルコールや薬物は、その最たるもので特に薬物は、違法です。
四年前、パワースポットとして有名なアメリカのセドナで泊まる宿が見つからずAirbnbを利用した時の事。
その家のオーナーは、ビタミン剤などを販売するビジネスパーソンでした。その彼女がその場所で、薬物依存者の更生プログラムをしていると話してくれた事があります。
それは、1か月ほどかけて身体に残っている因子を全て除去し、健康にいいものを食べて細胞レベルで身体を変えていくというものでした。
人間の感情は、細胞に宿るとヨガの先生から学んだことがあります。
表面的に体裁を整えたところで、その人作る身体から問題因子を取り除かなければ意味がありません。
心の隙間や闇は、大小の違いがあるだけで誰しも持っているものです。要は、その隙間に危険なものが入らない様にすれば良いのです。
それが、個人の趣味や、自然に触れ合う事や、勉強でも何でもいい。
失敗してしまった人をなじるのではなく、どうサポート出来るか?を考える世の中になれば優しい社会が待っていると思います。
リクリもそのサポートが少しでも出来ればと思っています。