「タテマエ」が変わると「アタリマエ」が変わっていく
前回、「大人の寺子屋 次世代継承塾」に参加し
大人の学びの秘訣や醍醐味に気づいた話を書いた。
この講演会のゲストであった
社会学者 上野千鶴子さんの言葉で
最も印象的だったのは
「私は"建前"を変えようとしているんです」
という言葉だった。
主催の村上信男さんが上野さんとの対談の中で
「それでも(上野さんが課題と捉えている問題は)
なくなりませんよね?」というようなコメントをされた。
すると上野さんは
「"それを言っちゃあ、おしめぇよ"なのよ」と。
「人間の負の部分は無くならない。
どんなに法整備が進もうとゼロにはならない。
私は、人間を変えようとしているのではなく
"建前"を変えようとしている」
「駅で"痴漢は犯罪です"というポスターを見た時
感動したんです。でも、あんなポスターあったところで痴漢はなくならない。
でも、痴漢は犯罪である、という
建前があるのとないのでは、大きく違う」と。
続けて
「"お茶汲み"だって同じ。」
「女性の仕事」だったところから
「なんで女性がやらなきゃいけないの?」と
声を上げる人が出てきた。
はじめは小さな声であれど
その積み重ねで「男女平等」の”建前”ができた。
と、おっしゃった。
そんなお話を聴いていて
その"タテマエ"が「盾」となり
「お茶汲みは女性の仕事だなんて"時代遅れ"」と
新たな時代の「アタリマエ」が
創られてきていたのだと気がついた。
今の「アタリマエ」は、100年前はおろか
10年前、数年前の「アタリマエ」ではなかったこともたくさんある。
その1つ1つの変化が
各個人にプラスであったか、マイナスであったかは
各々の立場によって様々異なるだろうが
少なくとも私は「女はお茶汲み」の時代ではない
今の時代に仕事をさせてもらえてきたことについては
深い感謝の念を抱いた。
そして、「アタリマエ」を変えようとしなくて良い
まずは「タテマエ」を変えれば良い
そしてその「タテマエ」を変えてきたのは
小さな声の集まりだった。
こうして時代は進化してきたという事実に
大きな勇気をもらった。
「心の課題の多くは知識を得ることで解決できるし
心の課題を解決することで
解消される悩みや問題がたくさんある」
i-passトレーナーとして
私はそんな小さな声をあげ続けてゆきたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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