食品ラベルどうしてる?小さなお菓子屋さんの消耗品事情
こんにちは、お菓子屋meguriです。
30代未経験から、実店舗を持たず独学で菓子製造をしています。
今回は、小さなお菓子屋さんの食品ラベルについて、お話ししていきたいと思います!(ニッチですね…笑)
⒈ 食品表示法
食品表示とは、消費者がどのような商品なのかを理解し、安心して購入するためのものです。そのため、食品表示法という法律でルールが定められています。
食品表示方に基づいて表示すべき内容を定めたものが食品表示基準です。
食品表示基準というガイドラインに沿って、食品ラベルを作成していく必要があります。
お菓子屋さんは加工食品に分類され、個包装にして店舗販売やマルシェ、ネット販を売する場合に、食品ラベルを貼った上で販売します。
⒉ 食品表示基準
食品表示基準として、以下のように定められています。
各表示について細かく見ていきます!
・名称
こちらは一般的な名称を記載します。商品名と混ざってしまうこともありますが、名称としてクッキーやマフィンなどは「焼き菓子」と記載されている方が多いかな?商品名としては「〇〇クッキー」などと上記に記載しています。
・原材料名
使用した原材料に占める重量の割合の高いものから順に表示していきます。
(添加物は最後に記載します)
一番最初に記載した材料には原料原産地の表記が必要となります。
(例)米粉クッキー
米粉(岡山産)、アーモンドプードル、メープルシロップ、ココナッツオイル、豆乳、天日塩/ベーキングパウダー(アルミフリー)
・添加物
添加物は「原材料名」欄に食品である原材料とわけて表記。区分は/(スラッシュ)を入れる、改行するなどで表記。
または「添加物」の欄を設けて表記。
・アレルゲン
アレルギー物質を含む材料の表記はわかりやすくします。
アレルギー表示は、「特定原材料」と「特定原材料に準ずるもの」に区分されています。 「特定原材料」とは食品表示基準で表示が義務付けられた食品、「特定原材料に準ずるもの」とは表示を推奨される食品です。
表示方法が2種類あるので、どちらかで記載します。
推奨は個別表示ですが、表示スペースが狭く表示できない場合は一括表示で記載しましよう。
個別表記
・原材料が特定原材料の場合にその原材料表示でアレルギー表示をしていることになります。
(例)砂糖、卵、小麦 ←卵と小麦は原材料表示でアレルギー表示となります。
・原材料の後に(○○を含む)と表示します
(例)チョコレート( 乳成分を含む)
・添加物の場合は名称の後に「(〇〇由来)」と表示します
一括表示
全ての原材料又は添加物を表示した後に、原材料として表示している場合を含めて全ての特定原材料等を「(一部に○○を含む)」とまとめて表示します。
(例)小麦粉( 国内製造)、砂糖、ショートニング、全粉乳、カカオマス、ココアバター、脱脂粉乳、卵黄、食塩、( 一部に小麦・豚肉・乳成分・卵を含む)
・注意喚起表示とは?
食品を製造する際に、原材料として使用していなくても、意図せず特定原材料が混入する場合があります。 食品製造・加工の場では、アレルゲンなどの異物が混入することを「コンタミネーション」と呼びます。
レンタルキッチンでも、自分はアレルゲンの食品を使用していないが、他の人がアレルゲンの食材を使用していることがあります。
お客様の中には微量のアレルゲンでも反応してしまう方がいます。
表示義務はないですが安全を考慮し、私は記載しています。
(例)
・本製品の製造ラインでは、小麦・卵・乳製品を使用した製品も製造しています。
・ この製品は小麦・卵・乳製品を使用した設備で製造しています。
・内容量
個数やグラムなどを適切な単位で表記します。
計量法による規定があるので、販売の種類によって正しく表記します。
・1個の重量が3g未満のビスケット類・米菓・キャンディを密封して販売する際には、重量を計量して表示します。→〇〇g。
・1個当たりの重量が3g以上の菓子類は、個数単位で表示することができます。→〇個。
・賞味期限
品質が急速に劣化する食品には「消費期限」、それ以外の食品には「賞味期限」を表示します。
消費期限・賞味期限ともに「年月日」順で表示が必要です。
(例)
(1)令和6年11月30日 (2)06.11.30 (3)2024.11.30 (4)24.11.30
・保存方法
開封前の保存方法を、食品の特性に従い表示します。
(例)
・直射日光を避け、常温で保存してください
・10℃以下で保存してください
・製造者(食品関連事業者)
食品関連事業者のうち表示内容に責任を有する者の氏名又は名称及び住所を表示します。
・製品の製造業者である場合は「製造者」
・加工業者である場合は「加工者」
・輸入業者である場合は「輸入者」
・製造業者、加工業者又は輸入業者との合意等により、これらの者に代わって販売業者が表示することも可能です。この場合、事項名は「販売者」
お菓子屋さん、パン屋さんなどは「製造者」を記載することが一般的です。
レンタルキッチンが製造場所の場合、利用するキッチンの運営者様や各都道府県の保健所に相談して記載しましょう。
私の場合、製造所はレンタルキッチンの住所、名前は自分の氏名を記載しています。
※食品衛生法の規定により、ショップ名や屋号のみの表記は不可となっていますので、個人の氏名の記載をしましょう。
⒊ 小さいお菓子屋さんの食品ラベルはこうしてる
ふう。堅いお話が続きましたね…。ラベル一つ作るのにもたくさんの決まりがあります。しかし、一度作ってしまえばあとは楽ですからね!
最初のうちに疑問を解決して進みましょう〜😊
どのような内容の記載が必要かわかったら、どのように作るかの問題が出てきます。
自宅のプリンターで作成する、業者に頼むなど方法はあります。
そんな中、小さなお菓子屋さんだからこそこれにした!という今使っている食品ラベルの紹介をします!
Phomemoのラベルプリンター「M110」を使用しています。
メリットとして
使用してみて感じるデメリット
こんなところでしょうか?
値段も他のラベル業者と比較して安く、1枚から印刷できることが購入に至った経緯です。
今の所小さなお菓子屋さんの規模なので、好きな枚数だけ印刷できるので満足しています。
スマホで賞味期限などを変更できるので、賞味期限のはんこを押す作業もないので、ありがたいです。
また少しだけ材料を変えた時なども、手軽に新しく食品表示ラベルが作成できるので便利です!
ちなみに食品ラベルに使用しているサイズはこちら。
40×60mmで1ロール130枚です。1個から購入できますが、1個販売価格が¥1,350となっていたので、1枚10円くらい。
3ロールまとめて買うと¥3,000となっているので1枚7円弱。
少しの差ですが、消耗品はちりつもです。最初は1個で試してみて、よかったらまとめて買うのがお得ですね!
私はこちらのラベルを使用していますが、それぞれの規模や選ぶポイントを押さえて選んでいただけたらと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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