ニューヨーク紀行⑰ 旦那くん英語に突如覚醒するの巻
今日はショッピングでのお話を。
いろいろなお店を巡る
NIKE LABは、日本で置いていないNIKEが手に入る。
試着していたら「Oh, very good」と隣の客のおっちゃんに言われた。
さすがに、それくらいは聞き取れた。
Dover Street Market New York。
見たことのないMONCLERのダウンたち。
ノースリーブのダウン、セレブしか着ないだろうなぁ〜と眺めて終わる。
同じくドーバー。
セレクトショップが集まった感じの商業施設。
ちなみにニューヨークで回ったお店には、どこでもギャルソンの服を見かけた。
川久保玲へのリスペクトを感じる。(私たちのコースが偏っていただけ?)
ニューヨーカーは早口だ
「ニューヨーカーは英語圏の中でも比較的早口だし、繋げて話すから聞き取りづらいよ」
と、一時ニューヨークで暮らしていた知人が言っていた。
たしかに店員さんたちを始めとするニューヨーカーのみなさんは、まさに「ペラペラペラ〜」という言い方がぴったりで、流れるように話すのでタダでさえ英語の耳が出来ていない私は聴き取るにも必死だったことを覚えている。
私よりも勉強嫌いだった旦那くんも、もちろん例外ではない。
一番盛り上がったお買い物
私はTotokaeloというセレクトショップで靴を買った。
どこのお店で洋服を見ても、かわいいのになんだかピンとこないままでいたところに出会った、一目惚れの靴だった。
このお店に来ていたカナダ人観光客のご婦人とも会話が生まれた。
日本から来たと聞いて、目がるんるんとしたご婦人は
「私、足袋がとーっても好きなの!ミステリアスだし、とっても美しい。」
そんなふうに足袋の魅力を語ってくれたと思うが、
ギリギリで聞き取って、なんとか思いつく単語を並べて会話する状況だった。
そんな中、一目惚れの靴の在庫を見てくれていた、店員さんが戻ってきた。
ご婦人との会話で調子に乗って気が抜けたのか、頭使いすぎてブドウ糖が切れたのか、ペラペラと話す店員さんの言葉が一切入ってこなくなったのだった。
(↑Totokaeloの外観はストリートアートが全面に描かれていた)
旦那の目覚め
そんな時、自分の服を見終えた旦那くんが、私を含め3人の異国人が集う場所へ合流してきた。
椅子に座りながら、
「お、その靴ええね!」
と、こちらが必死のパッチにも関わらず、お気楽に話しかけてきた。
それからは、自分とは関係がないからか、英語があまりわからないからか、店員さんと私のやりとりを旦那くんは椅子からぼーっと眺めていた。
すると突然。
「えーと?なに?」と聞き返す私に対し、
旦那くんが冷静に口を開いた。
「あ、サイズがないって言ってるんちゃう?このサイズともうひとつのサイズはあるけど、ちょうどいいやつは別の店舗にあるって言ってない?」
と何やら翻訳し始めたのだ。
・・・ほんまか?
たまに日本語も変なことを言い出す旦那くんの語学力どころか、空港で2度も止められた旦那くんをどうにも信用できなかった。
(↑空港で止められた話はこちら 笑)
しかし、まぐれ(失礼)はまだまだ続く。
「どの色もほしいサイズ置いてないねんて〜。別の店舗やったら、問い合わせてみるけどどーする?って言ってるよ」
「ニューヨーク市内にはあると思うから、問い合わせてから、だいたい2日はかかるけど大丈夫?だって」
「革だからこのサイズだと大きくなってちゃうって。」
次々と翻訳をしてくれる旦那くん。
気がつけば、
店員さん→旦那くん→私→店員さんへ返事
という、流れができあがっていた。
こうして旦那くん翻訳のおかげで、靴を取り寄せて買うことにした。
海外でわざわざ取り寄せの段取りをするとは思っておらず、
「ぅわぁぁあ、なんだか暮らしているみたいな買い物♡」
と、テンションが上った。
あまりにテンションが上り、店員さんとツーショットまで撮っていた。
こうして冷静に見ていると、
散々旦那くんに通訳をしてもらっておいて、「何を満面の笑みで撮ってんねん」と思ったが、背景を踏まえるとなかなかジワるものがある。
つづく。
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