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ニューヨーク紀行⑫ 地下鉄が遅れる理由、判明。

2年経過したもんだから、旅程もすっかり頭から抜けてしまった。
印象深い話だけ、記憶を辿っていこう。

地下鉄が主な交通手段

我々がメインの移動手段に使ったのはメトロ。
期間限定で使えるメトロカードが大変便利でリーズナブルなのだ。

なんだか精度が信用できない古めの券売機で、お釣り返ってくるかなぁ…と心配したが、
ちゃんと仕事を果たしてくれた。

ちゃんと通勤ラッシュもある

勝手ながら、海外の方は家族の時間を大切にしていて、心のゆとりがあるイメージだ。
ラッシュなども起きずに、フレックスでうまーいことみんな分散してるのかなぁなんて思っていた。

ところが夕方は、めちゃくちゃすし詰め電車だった。

こんなにも現地の方々と密接に近くことはまぁないであろう。
貴重な経験ができた。

因みに、普段から歩きで会社に通う旦那くんは、当然日本でも通勤ラッシュを知らない人間だ。

気づいた時にはリュックを背負ったまま乗ってしまい、
「あーあーあー…視線こぇぇ…」
と内心思っていたら案の定、
隣の人に英語で下ろせって注意されてしまった。

この辺りはさすが欧米というか、
きちんとハッキリ言ってくる。
申し訳ない顔を作って、so sorry!で解決した。

かかるストレスは人間同じなんだろうが、
日本にいれば、恐らくムッとして、黙って我慢する人は多いはずだ。

日本人は文化的な面も気にしつつ、自らストレスを大きくしている感が否めない。
冷静に、きちんと伝える勇気は必要だ。

時刻表、あってないようなもの

薄暗いホーム。電光掲示板を頼りに乗り場にいたら、時間が正確に来た試しがなかった。

これはよく聞くやつだから、ほんまなんやなぁ〜と感じたくらいだった。

働いているニューヨーカーたちは、一体何時前の行動になるのだろうか。
それとも成果主義で、別に出社は遅れてもいいのか。
その辺が少し気になるところである。

車掌のおっちゃん

そう言えばブルックリンへ向かう時は、2種類(たぶん)行き先が分かれていて、少し慎重になったのを覚えている。

だけれども、土地勘ゼロの我々としては不親切な案内ではどうにも信用できないでいたため、よっしゃ聞いてみよう!ということに。

丁度、少しの間発車待ちする列車が来たため、車掌室からニョキッと出ていたおっちゃんに尋ねたのだった。
すると、

Are you from Japan?

と声をかけてくれた。

Yes, we’re from Osaka.

フル回転で英語脳に切り替えながら会話を続ける。

「オー!オオサカ!ボク、日本にいたんだよ!
カマクラとヨコハマ!」

「へぇーまじか!いいね〜!
いつに住んでたの?」

「10年くらい前かな!
日本語言えるよ!」

と、まさかの日本在住カミングアウト。
おっちゃんは得意げに

「アリガトゴザイマス」「コンニチハ」「タコヤキ」

と、ひとしきり日本語を披露してくれた。
ニューヨークに来てからというもの、日本人に出会ってなかった。

我々以外に日本語を話してくれる人がいると身内かのようなホーム感を得られて、こちらもなんだか嬉しかった。

遅延を生み出してしまった我々

おっちゃんとHAHAHA〜なんて和気あいあいと話していて、ふと気づいた。

2分ほど発車時刻を過ぎていたのだった。

「あ、もう時間過ぎてるやん」と旦那くんが先に気づき、我々は気を遣って会話を終わらせようとした。

・・・がしかし、おっちゃんのトークが止まらない。

なるほどな、こうやって時間がずれていくのだな、と二人で納得したのであった。


つづく。

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うっちー/描ける×書けるデザイナー
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