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ニューヨーク紀行① 行き先決めから難航するの巻

さて、ネタが途切れ途切れになったので、困った時のために新シリーズを始めてみます。
(以前よりこのネタは書こうと思って、案の定書かず終いでいたし、旅行も暫く行けなさそうなので、ちょうどいいのもある。)

舞台はNYC、そう、ニューヨークシティ。
ひとつ夢でも見に行こうと決まったのだった。

ごめん、ちょっと…興味ない。

ハネムーンって、リゾートとかヨーロッパあたりが定番かなぁと思っていた。
私が三十路でようやく落ち着いてきたこともあるのかもしれない。

自己紹介記事でも書いた通り、10下の方と結婚した。
価値観と世代間の相違がひとつ試されるところだ。

(さすがにリゾートって感じでは…ないやろなぁ…)

と、慮って、私は行ってみたかったヨーロッパを提案。
念のためサブ提案として、モロッコとか、チリとか、そういった変わり種の類もいいという意見を用意していた。

が、ここで早くも価値観の相違が起きたのであった。

「うーん。うぅーん。ヨーロッパなぁ・・・。」

と、気が進まない様子の相方。
彼なりに言葉を選びながら次に出た意見が

「なんか俺めっちゃ買い物したいんよな。」

なんと…?
買い物だと…?

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散々難波で物欲を満たしているだろうに、ここに来て、shopping?Why?

「買い物なんぼでもできるやん?でもさ、歴史的建造物とかさ、美術館巡りとかさ、日本じゃできないことしたいよねぇ〜」と誘導するも、

「うーん。いや、それも分かるんだけど…」

おぉう?なんだなんだ?
そのあとの言葉を待っていると、一言。

「ちょっと、興味ない」

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ズッコーン。

結局まとまらない

時に人は、予想外の展開が起きると、反対勢力につきたくなるものである。
大してこだわりもないが、気づけば何故か少し食い下がっていた。

「買い物って服?アート?どっちにしても、ヨーロッパはめちゃめちゃ感性高い国があると思うけどなぁ〜いい刺激なるんちゃうかなぁ〜」

もはや、買い物が相手となると、大地の神秘を得意とするサブ案など足元にも及ばない。
ここはひとつヨーロッパ1本で勝負するしかなかった。

「買い物って言ってもいろいろあるよね。具体的にさ、国を挙げて決めるってのはどう?」

お互いに納得して国を考える。

フランス、
ドイツ、
スペイン、
アメリカ、
イタリア、
北欧もいいね・・・
なんだかんだハワイもいいよね・・・

そんな会話が繰り広げられた。

あれだけヨーロッパの肩をもったが、もはや全ての国に行きたくなった。
「買い物がしたい」とシンプルな主張を唱えた旦那くんは、よっぽど言いたいことがまとまっていたなと思う。

私はというと、気がつけば、当初の「興味ない」宣言を置き去りにして、できるだけ国の数を満たすべくクルーズ船を旦那くんに提案し直していた。もはや強欲。

後日、きちんと旅行会社に相談しようということで、行き先会議は幕を閉じたのであった。


つづく。

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