第7週 川柳家 時実新子
今日は川柳家として日本の川柳界の第1人者として知られた
時実 新子(ときざね しんこ、本名:大野 恵美子(おおの えみこ)さんを紹介します。
時実さんは1929年1月23日 岡山県上道郡九蟠村(現・岡山市東区西大寺)にお生まれになります。
1941年、岡山県立岡山西大寺高等女学校(現・岡山県立西大寺高等学校)を卒業されています。
17歳のときに結婚し、その後は兵庫県姫路市に住まれます。
もともとは学生時代から短歌を詠んでいたそうですが、25歳のときに神戸新聞の川柳欄に投稿を始められました。
1955年「川柳ふあうすとひめじ」の会に参加、川上三太郎氏に師事されます。
1963年、第一句集「新子」が刊行されています。
1975年、個人誌「川柳展望」を創刊されています。
これは1995年まで創刊されました。
1987年、句集『有夫恋』がベストセラーとなる。
1995年、神戸新聞平和文化賞受賞。
1996年、「月刊川柳大学」創刊。
彼女の川柳は、女性の情念を率直に、かつ、激しく表現したものが多いそうです。
その作風から川柳界の与謝野晶子と呼ばれました。
また、渡辺美輪さんら後進の育成にも力を注いだそうです。
2007年3月10日午前5時15分、肺癌のため神戸市の病院で逝去(享年78)されています。
以下の著作があります。
著書
『新子 句集』川柳ふあうすとひめじの会 1963
『ちょっと一ぷく 文集』徳島政治新聞社 1967
『時実新子集 私版・短詩型文学全書川柳篇』八幡船社 1973
『月の子 新子自選集』たいまつ社 現代川柳選 1978
『花の結び目 新子の表現十二章』たいまつ社 1981 のちハルキ文庫
『花の結び目 新子の川柳行路』朝日文庫 1988
『新子つれづれ』たいまつ社 1982
『川柳を始める人のために 新子の川柳入門』池田書店 1986
『有夫恋 おっとあるおんなのこい』朝日新聞社 1987 のち文庫、角川文庫
『言葉をください 新子の川柳エッセイ』文春文庫 1988
『小説新子』朝日新聞社 1988 のち文庫
『川柳添削十二章』東京美術選書 1988
『川柳新子座 Let’s senryu』朝日新聞社 1990
『指さきの恋』文芸春秋 1990
『愛のうた恋のうた 新子が読む百人一首』広済堂出版 1991
『愛ゆらり』大和書房 1991 のち角川文庫
『新子聚花』朝日新聞社 1991
『川柳新子座 1990』朝日新聞社 1991
『時実新子のじぐざぐ遍路』朝日新聞社 1991
『川柳新子座 1991』朝日新聞社 1992
『咲くやこの花 川柳秀句を味わう』東京美術 1993
『川柳新子座 1992 (遊びせんとや)』朝日新聞社 1993
『父さんごめんね母さんごめんね 親を見つめて六十年』講談社 1993 のち文庫
『時実新子の「自分、を生きる」いい話』中経出版 1993 『悲しみにありがとう 「自分、を生きる」いい話』PHP文庫
『恋歌ノート』角川文庫 1994
『川柳新子座 1993 (百色の毬)』朝日新聞社 1994
『想夫恋 とうでん川柳倶楽部』講談社 1994
『恋ごころが女の人生を変える』講談社 1995
『再婚ですが、よろしく』海竜社 1995 『じんとくる手紙』小学館文庫
『死ぬまで女』ネスコ 1995
『新子流川柳入門』ネスコ 1995
『川柳新子座 1994 (川柳ゆめ芝居)』朝日新聞社 1995
『人間ぎらい人恋し』角川書店 1995
『キラキラ悩む 時実新子の人生相談』Mine編集部編 講談社 1996
『川柳新子座 1995 (魔術師たち)』朝日新聞社 1996
『風の窓辺で 川柳新子座 1996』朝日新聞社 1997
『思いもかけない幸せ』PHP研究所 1998
『時実新子全句集 1955~1998』大巧社 1999
『哀 もう何も見えない日には』大巧社 2000
『愛走れ』角川春樹事務所 2000
『命 ふと自分のことが嫌になったら』大巧社 2000
『おいしい老いを楽しむヒント』主婦の友社 2000
『風 窓を開けて小鳥になって』大巧社 2000
『恋 こんなにもゆれるぶらんこ』大巧社 2000
『母 走りつづける列車のように』大巧社 2000
『悪女の玉手箱』有楽出版社 2002
『白い花散った』日本放送出版協会 2003
『時実新子のだから川柳』安藤まどか,月刊『望星』編集部編 東海教育研究所 望星ライブラリー 2008
編共著
『川柳秀句館 神戸新聞川柳壇の十年』編著 編集工房円 1986
『日本の名随筆 別巻 53 川柳』編 作品社 1995
『わが阪神大震災 悲苦を超えて 川柳集』選 曽我碌郎編 大和書房 1995
『乾杯!女と男 聖子・新子の幸福論』田辺聖子共著 PHP研究所 1997
『川柳の目新子の目 神戸新聞文芸川柳壇 1999』編著 神戸新聞総合出版センター 2000
『川柳の目新子の目 神戸新聞文芸川柳壇 2000』編著 神戸新聞総合出版センター 2001
『一粒の種 神戸新聞文芸川柳壇 2002』編著 神戸新聞総合出版センター 2002
『夕焼けエッセー 街角の600字』玉岡かおる共撰 産経新聞ニュースサービス 2003
『モノ書く女への道』玉岡かおる共著 有楽出版社 2004
『夕焼けエッセー 2』玉岡かおる共撰 産経新聞ニュースサービス 2004
『みんなで作った老楽笑歌 全国公募 3』林あや子編 時実選 保健同人社 2005
『夕焼けエッセーまとめて5年分』玉岡かおる,眉村卓共選 産経新聞出版 2009
めぐめぐが思う時実新子さんのすごいところ
1若くして結婚されその後25歳で新しく始められた川柳で亡くなられるまでずっと続けられたこと。
2女性 母として句を創られまた多くの人々日本の女性達に勇気を与えたこと。
3亡くなられるまでずっと後進の指導を続けられたこと。
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