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良い授業って何だろう。

この間、私は勤務する学校で研究授業をしました。
今回はそのことを通して考えた「良い授業とは何か」について書こうと思います。

研究授業とは何か

多分ほとんどの学校で毎年行われていると思いますが、学校には研究授業校内研と言われるものがあります。
一年のうち少なくとも1回は、各教員が授業を公開し、校内の教員みんなに見てもらうというものです。
目的は、各教員の授業力の向上や、学校としての研究を深めるためです。

そこで行う授業には、いつもよりしっかり準備をして挑みます。
まず事前に「指導案」という授業計画案を書き、管理職にも見てもらいます。

指導案には、授業の流れが事細かく書かれています。
学習課題は何にするか?
メインの発問はどうするか?
教材は?子供が使うワークシートは?
学習形態は?時間配分は?
あるゆる観点から検討を重ね、時には他の教員にも事前に見せて意見をもらいます。

そして本番の授業をします。
授業をやった後はそれで終わりというわけではなく、大体協議会というものがあり、授業のどこが良かったか、課題はどこかを話し合います。

研究授業に教育関係者以外の人を呼ぶことはまずないので、保護者や地域の方は、教員がそんなことをしているなんて全く知らないかもしれません。
でも、実は当の教員たちにとっては、一年の中でもかなり大きなイベントなんです。
準備にかかる時間や労力はかなりのものですし、たくさんの人に見られる当日のプレッシャーもかなりのものです。

私の研究授業

そして私もこの間、研究授業を校内の教員に公開しました。
教科は道徳で、難しい内容のものだったのですが、私自身が昔から関心の高い事柄だったので、そこを選びました。

授業の構想を練っている間、色んなことを考えました。
教科が道徳だったので、それこそ人間の弱さとか、問題を解決する難しさとか、現実問題を色々考えながら指導案作りをしました。

そんな中で、
授業は小手先の技術とか、ICTとか、板書がどうたらとかではない。
魂をぶつける!ってことなんだ。

と初めて思ったんです。

いままではずっと小手先のことばかり考えていました。
それで私は授業が下手だと思ってました。
つまり魂がこもってなかったんですね。

でも今回はそうではなくて、魂を込めて子供たちに届けたい!と思えたんです。
人からどう見られるかとか、失敗しないかとか、下手だから...とかじゃない。
失敗しても下手でもいい。
届けたい!届けるんだ!
って思えました。

それだけ思い入れのあるテーマだったし、子供たちに考えてほしい内容でした。
自作の動画教材も作って、発問も練って、iPadもフル活用してやりました。

協議会では、教材のチョイスや入念な準備は褒めてもらえ、効果もあったと言ってもらえました。
考えを深めるための発問も、考えるきっかけになったと。

まだまだ子供同士の話し合いが足りないなどの指摘を受けましたが、私は良い授業って何だろう...と考えるきっかけをもらえた授業だったので、とても良い経験になりました。

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