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2023年の振り返り①読んでよかった本、まとめてみました

2023年も残すところあと数日ですね。
今年は仕事の幅が広がり、飛ぶようにあっという間に1年が終わりました。
いつもバッグの中に本を忍ばせ、隙間時間があればここぞとばかりにページをめくる私でしたが、今年は差し迫った仕事の資料を読むことが多く、超短期インプットをすることが多くなってしまい、じっくり小説の行間を味わったり、本を読みながら思索に耽る時間を取ることができませんでした。

今年読み切った本は48冊と去年の半減でした。
振り返りを書くか迷いましたが、少ないながらも記憶に残っている本があるので、今年読んでよかった本をまとめてみます。

☆参考:2022年に読んでよかった本のまとめはこちらからご覧ください。
2022年のベスト10冊|Megumi (note.com)

地図と拳

第二次世界大戦の満州を舞台に虚構の都市を築き上げていき、それを荒廃させてガラガラと崩していくところまでのスケールの大きい世界を描いた作品。地図を描くという行為にこれほどのロマンが詰まっているとは想像できなかったし、暴力について考えさせられる描写も多く、読みごたえがある1冊でした。600ページ超えの超大作なので、休暇のお供にぜひ。


13歳からの地政学

13歳からのと銘打っているだけあり、最近の国際情勢も踏まえた地政学とは何ぞや?という疑問に答えてくれる本。読み始めたらおもしろくて止まらなくなり一気に読みました。ロシアのウクライナ侵攻や、北朝鮮、中国の動きなど、ニュースを見ているときに子どもからよく質問される内容が取り上げられていて、とても参考になりました。
著者は国際政治記者だけあって、分かりやすい言葉で解説されているので、自分が子どもの「なぜ」に答えるときに役立ちそうです!
(ただし、何か論文の引用などではなく、物語として話が進むので、事実確認は別途必要かと…)


リスペクト

2014年にロンドンで実際におきたシングルマザーたちの占拠事件をもとにした、ブレイディみかこさんの2023年新作本。自分たちが住んでいたシェルターから追い出されることになり、自分たちの尊厳を求めて立ち上がるというストーリーです。
当事者が声を上げて社会に訴えかけ、自らの課題のために闘うことを客観的にみることができました。私のまわりにも当事者が声を上げる(上げざるを得ない)ことが多く、消費されないようにうまく役割分担をするにはどうしたらいいかと考えるきっかけになりました。


歌われなかった海賊へ

「同志少女よ、敵を撃て」で一躍有名になった逢坂冬馬さんの最新作。
今回も戦時下の若者(ティーン)が主人公でした。自らの信念を貫くこと。権力に迎合して自らの立ち位置を風見鶏のように変えること。社会の空気によって態度や生き方を途中で変える人もいれば、最初から最後まで変わらない人もいる。この小説の舞台はナチス体制下であったけれど、現代に生きる私たちに対して「どう生きる?」と問いかけられているようでした。続編が読みたいなと思うような終わり方でした。


2024年に向けて

何のために本を読むのか?と言われたら、今年は「現実逃避で小説の世界にどっぷり浸るため」一択だったなと思います。自分の目の前にある現実が忙しないので、小説の中だけでも頭の中で登場人物を動かしながら自分のペースで楽しみたいという想いがあります。(ただ恋愛小説やエッセイはまったく読めなくなってしまいました…現実逃避できないからかな)

もちろん、教育関連の本、ビジネス本、教科書的に知りたいことを学ぶ本なども手に取りましたが、なかなか最後まで読み切った本が少なく、積ん読が増える一方です(苦笑)

来年は、読書の時間を決めてもう少しゴリゴリ読んでいきたいと思います。

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