浄化させないといけない不毛な過去の話。前編


突然ですが、

人間界の底辺カスと付き合ったことはありますか?


一般的にはダメンズ、ダメ男です。クソ男とも言いますが、私はそこに強い拘りがあって、物理的にクソはまだ肥料になったり活躍できる、期待できる場面があります。
しかし、カスとは出涸らしの全ての成分を出し切ったもう何も残ってないただのカスなんです。
捨てるだけです。

私はそんなカスと付き合っていた不毛な過去を、思い出したくも無いのですが、ここに吐いて成仏させて、浄化させたいと思います。


いつまでも頭の片隅で嫌な思い出として残しておきたく無いのです。
浄化させて完全に消して、
どうしても前に進みたい現実があります。


長くなります。お時間に余裕のある方はどうかお付き合いください。


遡ること10年ちょっと前、

カスは一回り年上で、干支が同じ。干支に拘っちゃうところが私も本当に歳を取ったなと実感する瞬間ですが、きっかけはサーフィン。
そして懐かしのmixiのコミュです。
もう環境的にダメです。 悪質な出会い系の温床な部分も増えてきた時期でしょうか。

話は赤裸々になっていくと思いますが…



その時には私には離婚の話合いが出ていた時期で、非常に疲弊していた時期と重なり、自分の人生の何もかもが嫌になってしまったのが運の尽き。

当時の私の趣味であった、もう誰でもいいからサーフィンが好きな人と繋がりたくて仕方なく、ヒットしてしまったのがこのカス。

顔がよく見えてしまいました。

とても丁寧な話し方で、包容力もあって、面白いことも言って笑わせてくれる、
私のこの疲弊した心にスルスルと何か心地良いものが注がれていく感じです。

しかし、
その後に色々と分かるのですが、とにかく極めて自分の利益、得しか考えない人垂らしでした。それも巧妙に人の懐に違和感なく入り込んできます。気づいた時には末期です。私はこのカスのおかげでこのカスの星座の人間は男も女も嫌いになるほどその星座との付き合いは警戒するようになりました。



まもなく、1枚の紙を役所に提出して、呆気なく離婚が成立し、12年お付き合いしたうちの4年間の結婚生活に終止符を打ち、晴れて自由の身の私は東京から仕事が休みの前の日は必ずカスのいる千葉に通いました。サーフィンとセックス三昧の日々です。
しかし、早くもそんなものは長くは続かずにセックスレス。時々違和感のあるようなセックスを拒絶をされ、サーフィンも冬に突入すれば私はやりたく無くなって、カスに執着していき、ただ私の名義で借りてやってたスマホの請求額がなんか変で気になる日々。

私は元々が愛情が本当に深くて、何事も、このカスに100%の力を注ぐ忍耐力があり、
注ぐところが違うと分かっていてもやるのが恋の盲目さ。麻薬です。知らないですけど


しかし、通っていくうちに、色々と先週にはなかった、女物なのか、男物なのか、微妙な整髪料。次の週には生理用ナプキン。その次の週にはソファの下に紙切れが…
何の気なしに拾って見ると女の字で、

「この間はごめんね。私が悪かったです。でも本当に私にも分からなかったことだったから…薬使ってください。」

いや、手紙の内容なんてもう覚えてないですけど、こんな感じで明らかなんです。
不貞が。

あ、私との拒絶は性病だから??

(私は無病です)


しかし、ここで一番怖いのが、無言でその紙を持ってトイレに行ったカスが10分ほどで出てきて、



「何にも無いよ。」

の、このカスの一言を私は信じるという顛末。オカルト現象です。

ただただカオスです。

私の頭が一番イカれてるんですけど。


その後も、居酒屋で私がトイレに行ってる間に私の財布から1000円くすねているのを目撃してしてしまったり、

消費者金融会社からの多額の督促状を何枚も見つけてしまったり、

金はないくせに毎週7本AVを借りてきて隠してある場所を見つけてしまったり、

バイアグラが大量に出てきたり(タイ製)、

マムシエキスの空き瓶が大量に雪崩れ込んできたり、

開かずの間が気になり開けたらマカの未開封が仕入れ並みにあったり、

女用の大人のオモチャが何個も引き出しから出てきても、私は問い詰めることもなく

そのまま甲斐甲斐しく夕飯を作って待っていたり。

もう麻痺してしまっていて、とにかく好きなんだから行く所まで行ってみよう。

そんな気持ちでした。

だけど不思議に思うことがあります。

100人中100人が反対しました。付き合うことを。私ももちろん友達がこんな奴と付き合っていたら反対します。

私も本当にどうしてこんなに心配が絶えない男と付き合っているのか、

でも今になって分かるんです。分かっていて飛び込んで行ったのが。

人生における私自身の人間の成長の期間だったと思います。

少しここで元夫のことを話しますが、

一言で言うと、本当に優しい私なんかには勿体無い人でした。

ただの私の人間的な未熟さと、浅はかな思考回路でしか無かったために

結婚生活をダメにしてしまったと思っています。なので、バチが当たって

試練が私を呼んでいたんだと思います。だから離婚してから間髪入れづに。

今は本当にそう感じています。

そして乗り越える能力試しで私が選ばれてしまったんだなとも。





話が逸れてしまいましたが、

それでも私にはカスの事は私が守らないといけないという概念になっていきます。

なぜなら何度も言いますが、カスは頭の切れる、人のせいにして自分の得しか考えない人垂らしだからです。詐欺人間です。

自分の身の上話をしてきたらもう止まりません。

親父は50代で早くに死んだ、自分も早く死ぬと思う。


自分は帰るところがない、


そこそこの企業に勤めてきて激務で鬱になる、

一度結婚をして子供を作るが出来なくて、毎晩営みを要求されるのが辛くて、酒を浴びるほど飲んで帰宅して、その圧に絶えられなくて浮気したら離婚して多額の慰謝料を払った、母親には迷惑かけて、今は足が悪くなった母親は妹に任せていて自分は男だから何もしてあげられない。


確かまだまだありましたがもう忘れました。くせぇゲップが出ます。

それでも私で何かが良くなって変えていければいいな。と義務感が芽生えてしまいました。それはなにかと言えば単純にその時は大好きだったからです。

先ほどの試練の話を抜きにしても、

この前向きさ、直向きさの使い方を私は完全に間違っていたわけです。

本当にこの時の私が一番正気を失っていたと今は思います。

だけどきっとダメな男に対して母性愛情を全力で使ってみたかったのだと思います。




それから間も無く東京での同棲が始まります。

カスが私と住みたいと言ってきたのです。

一応カスも千葉では働いていたので、私の部屋に転がり込んでくるだけですが、
同棲の条件として仕事をしてもらわないと困るわけです。

元々カスは東京の出身で実家があります。
働くコネは東京にはたくさんあると言っていて、
すぐにでも面接に行くと言っていたわけなんですが、時々生活保護の話を私にしてきたり、私が嫌がると思って、AVの撮影の助手しか誘いがないなど言い出してきたり、もう少し探してみるよ…
とあたかも朝から晩まで必死に探している雰囲気を醸し出してきた頃には私もいつもの東京の生活のほうで意識が戻ってきて、少しずつイライラしてきたり、何かの魔法が解けてきたかのようにソワソワし出して、
ある日私の出勤時にびくともせずに寝ている顔と姿を見ていると、働きもせず、私の金で飲み食いし、排泄し、光熱を自由に使い、雨風当たらず日中はAV鑑賞をしているただの汚い肉の塊。
に見えてきたのが同棲して2〜3ヶ月を過ぎたくらいだと記憶しています…。



ある日の朝、「今日は面接に行ってくるよ。」 何で今言うか?
朝のクソ忙しい時にそんなことを言われても。
応答だけして私は家を出ました。


昼くらいに私の職場の前にカスの自転車が置いてあり、職場は最寄り駅に近く、自転車が撤去されないエリアだったのでたくさんの人が置いていくのでさほど気にもせず、
むしろわざわざ面接行ってますアピールかよ。と、すぐに仕事に集中しました。


夕方、19時。まだ自転車が置いてある…


結局、私は21時に仕事が終わり、その時には自転車が無くなっていて、
あ、いつの間にか帰ってきてたんだ。
もうさほど気にも止めません。


帰宅すると、妙にテンションの高いカス。やたらと凝った晩飯を作っていました。

その瞬間、風呂からうっすらボディシャンプーの匂い。

いつもは脂ぎっている顔がさっぱりしている。

「あれ?もう風呂入ったの?」

『うん!緊張して泥のような汗かいたからさ』

「結果は?随分遅くまで面接だったの?」


『…結果後日』

若干舌打ちが聞こえてきそうな表情だったのを私は見逃しませんでした。

何もかもが空気ダダ漏れです。本当にカスofカス。


いよいよここにきて私も目が覚めていきました。

心臓が苦しくなって呼吸が乱れていく感じがこの時から増えていきました。


数日後に一気に事を進めたく、スマホの暗証番号を盗み見ることに成功して、
カスが風呂の間にスマホのロックを解除して LINE、メール、カメラロール、全て見ました。


もう、真っ黒!!!まっくろくろすけ出ておいでの、初めの ま で確定です。

でも脳内のどっかで、ですよね!と文字が浮かんできました。

心臓は止まりそうで、呼吸は出来なくなるし、本当に目の前が真っ白になり、鈍器で後頭部を殴られた感覚。 よく浮気現場なんかを見てそう表現するのを見かけていたけど、まさか自分がそれを体験するなんて知る由もない。



カスが風呂から出てきて、一服をさせたところで、いつもの調子で話しかけてきたところに、

「…今、勝手にで申し訳ないけど、別れるつもりでスマホ見たわ。」


その後はカスの顔がみるみる白くなっていき、


「1週間以内に実家なり、友達、女のところにでも行って出っててください。」


カスはただただ無言。


そう言ってその日はイヤホンをしながら朝までずっと目を閉じて起きていました。


それからは私は完全に頭がイッてしまい、精神安定剤と導眠剤を病院からもらって、何とか仕事をしながら生きていく日々、カスは案の定2週間3週間しても一向に出ていく気配もなく、1ヶ月、2ヶ月、とまた過ぎていき、

「なんで今日もいるの?」 「いつ出て行くの?」

が、ただいまの代わりになっていき、会話もないまま時間だけが過ぎていったある朝、

カスが「出て行く準備をするから、少しだけ寝かせて欲しいから睡眠導入剤を1つください。」

私は黙ってテーブルに投げ、無言で出勤しました。


その日は日曜日で仕事が普段より1時間も早く18時半で終わってしまうため、
どこかで時間を潰してから帰ろうと色んな用事を探しては1分でも遅く帰りたい
と思いながら仕事をしていたら、運よく21時まで仕事が長引き、風呂に入ってさっさと寝てしまおうと思いながらアパートに着くと、

部屋の電気が暗いまま。

いよいよ出ていったか。と半信半疑のまま期待もしつつ、中に入ると、
暖房は消えているけど部屋が暖かい。。なんで?


電気を付けて居間に入ると正面に、


カスがカーテンレールのところから紐を吊るして椅子に座って首を吊っている状態でした。



私は気が動転して、すぐに紐から頭を外し、カスを椅子から降ろし、顔を何回も引っ叩きました。

何か無いかとテーブルを見ると、遺書。

私はとにかく顔を何回も引っ叩きました。

この時私の片方の目から涙が出たのを覚えています。

あ、私泣くんだ。

意外でした。何となく。深い意味は全くないんですけども。


さて、これを読んでいる人の中で、何で人工呼吸をして蘇生しないんだろうと思う方もいるかもしれません。

私はもちろんそんな状況は初めてだったので、蘇生の仕方もよく分からなかったのですが、それよりも、カスの顔が暖かかったんです…


一瞬で私の中で最初の違和感でした。


なぜなら完全に死んでいると思ったから。冷たいものだと思ったから。


そしてもう一つの違和感は、私の帰宅時間です。

先にも言いましたが、その日は日曜で普段よりも1時間も早く終わる日に、
その日は忙しくて21時過ぎに部屋に帰宅しているのです。
これはとてもイレギュラーです。
もしも私が通常の日曜に帰ってくると考えれば19時前、私が本気で死ぬんだったら
朝に睡眠導入剤をもらったら、夕方前には首を吊ると思うんです。
急に推理小説みたくなってしまって申し訳ありません。

そしてもう一つの最後の違和感は…

カスは187センチ、90キロでそんな大男が、カーテンレールごときに雑誌をまとめる紐程度のもので椅子に座って居る状態だったという事です。

90キロ…まずカーテンレールが根を上げてぶっ壊れて外れるはずです。曲がるか。
これは私が昔カーテンを変えようとして、バランスを崩してレールに8割の体重がかかった時に、一瞬にして外れた経験があるからです。


私は蘇生のつもりで引っ叩いていた手がだんだんと憎しみ変わっていき、ここぞとばかりに殴りました。

そうするとただの深い眠りから覚めてきたカスが、だんだんと目を見開き、

エセ自殺未遂からお目覚めの開口一番は 「は…死んだ親父に会ってきた…」

馬鹿じゃねぇの。


そして私はすかさず思い当たるものがあり、

毎週7本借りてくるAVの隠し場所をあけて、(やっぱりある)借りてきた日を確認しました。
すると驚愕の “今日“ だったのです。


どの世の中に自分が死ぬ日に金のない人間が、7本ものAVを借りてくる奴がいるでしょうか…今日から毎日見る気じゃないですか、生きるって意味じゃないですか。

私が借りてる部屋で死んだらどうなるんだろう…

死んだこの肉の塊を私はどうしなきゃいけなかったんだろう…

賠償金とかかかるのかな…

私はそのAVの入ったゲオの袋ごとカスの顔面目掛けて叩き落とし、


腹の底から、死ぬなら勝手に樹海で私に迷惑のかからないところで独りで死ね!!

と今度は両方の目から涙を流して叫びました。

そもそも本当に死ぬ気では無かったのですから仕方がないのですが、


私はこの日のことが本当に情けなく、ずっと悔しい気持ちでいました。
生きてきてこんなにも好きで尽くしてきた人間にことごとく馬鹿にされることってあるんだな…


その後、私は完全に病んでしまい数ヶ月、今度は私が介抱される形でそのまま一緒に住み続けるという状況になりました。もう地獄でした。

そして私はカスに完全に依存する状態になっていったのです。



⭐︎長くなってしまったので、後編に続きます。
ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。













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