
我が子のSOSを見逃したくない|「癖の悪化と再発」は“心が不安定なサイン”【見極め方と4つの対処法】
気付いたらいつも爪噛んでる!
やっと落ち着いたと思ってたのに…
我が子の癖が気になる!
そんな経験はありますか?
我が家の子供たちの困った癖には、
今まで色んなパターンがありました。
・爪噛み
・髪の毛を抜く
・性器を触る
・指しゃぶり
・唇を舐める
あまりにも続くと健康被害に
繋がるようで心配でした💦
実際に次男は爪噛みが4年続き、
特に酷い時は爪の面積が半分に
なっていた時期もありました…
噛める爪がなくなると
爪の周りの皮膚を噛んでいたため、
指先がいつも赤やピンクだったり。
これに限らず、
親からしてみたら「やめて…」
と思うような癖行動たち。
落ち着いたと思ったら
別のパターンになったり、
忘れた頃に再発したり…
実はこれらは
“不安の表れ”や“安心するのが目的”
な場合が多いのです。
ここからは
次男の爪噛みをピックアップし、
NGだった対応から
一旦落ち着くまでを例としてお話しします。
では、スタート!
無意識な癖の理由
安心を求めている
まず、
癖になっている行動には
理由があります。
例えば…
性器を触る
→あたたかいもの、やわらかいものに
触れていることで落ち着く
指しゃぶり
→安心感を求めて口に手がいきやすい
このように、「安心したい」
という気持ちが無意識に癖として
出ることが多いのです。
物や人に安心感を求めなくても、
自分自身で行動することで
自然と心の安定をはかっている
場合があります。
ストレスや不安から逃れたい
癖は不安なことや
ストレスから身を守ろうとする
行動でもあります。
夢中になって爪を噛んでいると、
そこに意識が集中しますよね。
集中していると他のことを
考えなくて済みます。
そのため、無意識に近い状態で
現実逃避のような行動を
とっているとも考えられますね。
大人で言うと…
趣味に没頭している間は余計なことを
考えず無心になれたり、
緊張や不安を和らげるために
髪の毛を触ったり体を揺らしたりと
いう癖がある人もいると思います。
程度は違えど行動としては
共通している部分がありますよね。
大人も子どももそうやって、
無意識に
心のバランスをとろうとしているのです。
無理にやめさせようとした結果
不安な気持ちによって
頻繁することは理解できても、
衛生面や健康上の問題があるのではないか…
目立つ行動だと周囲の目もあり、
やはり気になりますよね💦

↑この写真のように、
しょっちゅう絆創膏を貼っていた次男。
過去、
私はなんとかやめさせようと
その都度注意していました。
叱るのは良くないと聞くし
頭ではわかっていても、
なくなっていく爪…血が出る指先…
ついつい「噛まないで」と
言ってしまっていました。
次男も無意識で噛んでいたので、
そう言われたところで
簡単にやめれるわけがないんです。
言い続けてどう変化したかと言うと…
見えないように
こっそり噛むようになりました。
また、言われれば言われるほど
指先に注意が向いて
さらに頻度が増すようになりました。
全く意味がありません。
それどころか、次男自身に
「わかっていてもやめれなくて辛い」
という気持ちを植え付けてしまいました。
癖との向き合い方
夢中になる理由は?
「爪噛みをやめさせたい」
という気持ちでいっぱいだった私。
注目していたのは
次男が爪を噛むという行動だけでした。
それだけだとなにも変わらないため、
爪を噛む行動の背景を
しっかり考えてみようと思いました。
爪を噛むのはなぜ?
→噛むことに集中して現実逃避できる
口に手がいくことで安心する
もしかして噛み心地がいいのかも
次男のストレスってなに?
→苦手なことが多い+偏食さん
にとっては保育園での活動の全てが
大変な作業
爪を夢中になって噛み続けることで、
次男は
心のバランスを保とうとしていました。
次に、爪噛み癖が強く出る時にはどんな出来事があるのか観察してみました。
外での頑張りやストレスを理解
次男の場合は
急に噛み方が酷くなったり、
落ち着いたと思っていたら再発する…
を繰り返していました。
「再発」や「悪化」がある時は大体決まって
・保育園で頑張りや成長が見られた時
・保育園の行事に向けた練習期間
と重なることがわかりました。
これらの時期は家だけではなく、
保育園の先生も
「最近また爪噛みが増えましたよね」
と話していました。
幸い、担任の先生は
“爪を噛むことで
心を落ち着かせようとしている”
という理解をしてくれていたので、
無理にやめさせようとしなかったことが
今思うと次男にとっては良かったです。
保育園での生活って遊びだけではなく、
小さい子供なりに社会生活の学びや
練習の積み重ねの場でもありますよね。
そもそもマイペースでマイワールドが
強い次男にとっては、
みんなと一緒に、みんなと同じように
やらなきゃいけない園での活動
は、かなり難しくて苦痛なんですよね。
それでも、次男なりに楽しく
過ごす時もあれば、周りを見て
先生の話を聞いて動けることもありますが、
「難しい」「できない」
と感じることは多いと思います。
その分自然とストレスはたまりますよね💦
対処法は?
無理にやめさせようとしない代わりに
やったことをお話しします。
ここまででお話ししてきたように、
心の安定の意味もあるかもしれない行動を
無理にやめさせようとしても、
次男にとってはただ辛いだけです。
無理矢理にならないように、
それでも改善に向けてできることを
考えて実践してきました。
①爪噛み中はグッと我慢して声かけはしない
先生や他の家族にも説明して
協力してもらいました。
「噛んじゃダメだよ」と言われる回数を
できるだけ減らします。
②「現実逃避中」と捉える
爪を噛んでいることに対しては
できるだけ視線を向けないように心がけます。
「今は現実から逃げようとしている」
そう思うようにしていました。
③本人が自覚している時は傷付かない声かけ
本人が「また噛んじゃった」と言う場合は
「そうだね、噛みたくなっちゃうよね」
と共感してあげました。
良くないことと理解しているため、
「ダメだよ!」と追い討ちをかけないように
気を付けます。
④手から意識をそらす
常には難しいのですが
爪を噛んでる手を優しく握って
手を繋いだり、
一緒に手遊びをするなどして
気をそらすようにしていました。
※先生にも可能な範囲で
協力してもらいました
この①〜④を繰り返し、
改善までは長くかかりました💦
ですが、次男には
爪を噛んでしまっても怒られない
ということを理解してもらうことで
余計なストレスを与えずに済みました。
4年続いた爪噛みが
年中の途中で気付いたらなくなり、
久しぶりに爪切りをしました(笑)
その時次男に、
「久しぶりに爪切りさせてもらえて嬉しいな♪」
と伝えると…
「最近噛まなくなったよ!」と
嬉しそうにしていました✨
ストレス発散方法が変わってからは
今のところ再発はありませんが、
もしまた同じようなことがあったとしても
またゆっくり見守りたいと思っています!
完璧な対応は求めないで
※ここで注意してほしいこと
▶︎実際に健康被害が出た時は専門家へ
全てが癖とは限りません。
放っておくと感染を起こしたり、
身体を触るのが癖では無くて
かぶれや発疹などの場合もあります。
そういった場合は、
病院へ行って相談するなどの
対応が必要になりますね。
▶うまく対応できなかったとしても自分を責めな
い
親も人間です。
本当はすぐにでもやめてほしい
行動を見ていると、
余裕がない時ほどイライラして
怒ってしまうことはよくあります。
理想通りの接し方ができなくても
大丈夫です。
そもそもゆっくり時間をかけて
対応していくものですし、それで
取り返しのつかないことにはなりません!
無理せず「できる時にやろう」
くらいの気持ちでいましょう。
▶なんでも“不安定”に繋げて考えない
こんな話を聞くと、
「あれもこれも不安定に見えてくる」
という方もいるかもしれません。
そうすることによって
余計な心配事が増えてしまいます。
親の心が不安定になると
元も子もないですよね💦
なんでも過敏になっても
良いことないので、
「気のせいかな?」くらいのことは
考えすぎないようにしましょう!
▶親の笑顔が子供にとって一番の安心
具体的な対応が難しかったり、
わかっていても無理して
いっぱいいっぱいになってしまう…
そんな時は毎日じゃなくてもいいので、
笑える時に笑うだけ!
作り笑顔でもいいんですよ。
最後に
いかがでしたか?
今回は、実際に我が家の次男のケースで
お話ししましたが、どんな癖にも
考え方は共通しています。
おかしいな?と思ったら、
まずはよく観察してみてくださいね!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!