土と対話する一日: 持続可能な農法への旅立ち
私たちの食卓に並ぶ食材の裏には、地球環境に深刻な影響を与える農業の実態があります。
慣行農法、すなわち農薬や化学肥料を多用する農業方法は、長年にわたり多くの国で採用されてきました。
これらの農薬や化学肥料は、確かに作物の収量を増やし、病害虫から作物を守る効果があります。
しかし、それには大きな代償が伴います。
土壌の劣化、水質の汚染、生態系の破壊、そして農業従事者の健康への悪影響など、その負の影響は計り知れません。
現代においては、これらの問題に対処するために、持続可能な農法への関心が高まっています。
有機農業、自然農法、回帰農法など、環境に配慮した農業実践が注目を集めています。
これらの方法は、化学肥料や農薬に頼らず、自然の力を利用して健康な作物を育てることを目指します。
土壌の健康を守り、生物多様性を保持し、水質の保護に努めることで、持続可能な農業生態系を構築しようとしています。
このような環境に配慮した農法は、地球と人々の未来にとって重要な選択肢です。
しかし、これらの方法は従来の慣行農法に比べて収量が低い場合が多く、また、より多くの手間と時間を要することも事実です。
にもかかわらず、これらの持続可能な農法を採用することで、長期的には土壌の健康を回復させ、食料安全保障を持続可能な形で確保し、地球環境を守ることができます。
そのためには、私たち消費者の意識の変革が不可欠です。
持続可能な農法によって生産された食材を積極的に選択し、食材の背後にある物語を知り、食べ物を大切にする心を持つことが求められます。
農業イベントへの参加は、このような持続可能な農法と食材への理解を深め、地球環境を守るための一歩を踏み出す絶好の機会です。
なぜなら、実際に環境にやさしい農法を取り入れている農家さんと繋がれるから。
良いと思ったら、直接購買するという手段が取れるようになるからです。
農業イベントレポ【ネギについて学び食す週末体験】
私たち食育教室ふくふくでは、消費者と生産者を結び、健康で、持続可能な社会を作るため、農業イベントを開催しています。
週末、首都圏からお越しの大人とそのお子さんたち11名が、食べトレ協会の食育講座の一環として、ネギ農家さんの農場で開催された農業イベントに参加しました。
このイベントを通じて、ネギが1年という長い期間をかけて育つ作物であること、除草剤を使わずにネギを育てるのがどれほど大変かを直接農家さんから学びました。
この貴重な体験は、参加者に食材を大切にする心を育む機会となりました。
クイズ形式で行われた講座では、大人も子どももネギのことをこれまで知らなかった、と驚かれていました。
週末は気温が下がり、寒風が吹き荒ぶ中でも、子どもたちがネギについて学び、質問し、収穫体験をする姿が見られました。
このような体験は、子どもたちにとって忘れがたい思い出となり、食べ物への敬意を育む大切な第一歩となります。
さらに、ネギの出荷過程を農業機械を通じて学ぶことで、食べ物がどのようにして我々の食卓に届くのかを理解する貴重な機会となりました。
イベントの締めくくりには、ネギを使った料理が振る舞われました。
我々が用意したネギと鶏肉の煮物、ネギとわかめのスープ、ネギと水菜の炒め物は、子どもたちにも好評で、「ねぎって美味しい」という声がたくさん聞かれました。
この体験を通じて、食材一つひとつに物語があり、多大な努力がなされていることを実感し、食べ物を無駄にしない、地球環境を守るための行動を取るきっかけになったと信じています。
農業を知ることで地球を守る側になれる
農業イベントへの参加は、単に食育を学ぶ機会以上のものです。
それは、食べ物の背後にある物語を知り、地球環境に対する私たちの責任を再認識する機会を提供します。
有機農家さんの苦労や農業の現実を直接目の当たりにすることで、食べ物への感謝の心を育み、地球環境を守るための行動を促進するのです。
このような体験が、地球を守る側の人間へと私たちを変えていくのです。
私たち一人ひとりが食べ物と向き合う姿勢を変えることで、地球環境を守る大きな一歩を踏み出すことができます。
農業イベントへの参加は、その第一歩となるはずです。
食べ物に対する敬意を持ち、地球環境に優しい選択をすることで、私たちは地球環境を守る側の人間へと変わることができるのです。
もし、あなたが農業に触れて、大地と繋がりたいと思うなら、私たちの農業イベントに参加しませんか?
イベント情報は、食育教室ふくふくの農業イベント専用LINEにてご案内しています。
共に地球を守るレンジャーになりませんか?
あなたのご参加を、心よりお待ちしています!
サポートは経済的に習い事ができない子供達のために開催している無料の子どもオンラインレッスンの運営に当てさせていただきます☺️