『スピリチュアルズ　「わたし」の謎』を読みました

ルイス・R・ゴールドバーグが提唱した「ビッグファイブ理論」と言われる個人の性格に関する学説があります。

著者の橘玲さんがそれをさらに分析分類して8つの要素に分類した本です。

人間の性格・資質は、「無意識(スピリチュアルズ)」が決定し、たった8つの要素で構成される。

①外交的/内向的
明るいか暗いか、報酬系の個体差
刺激に対して鈍感か敏感か
心拍数が低いのはリスク志向的（冒険家か犯罪者か）
ドーパミンが極端に多いのは依存症

②楽観的/悲観的
精神的安定、損失系の個体差
人は記憶に基いて未来を構築（予測）する

③同調性
支配と服従の本能
同調圧力により視覚が変わる
社会的孤立への対応
社会的な私と個人としての私との二重化

④相手への共感力
パーソナリティ：気持ちの理解
メンタライジング：心の理解
共感力はこの2つの濃度

⑤堅実性
報酬系（ファスト）今ここ
制御系（スロー）いつかあそこ
2つのネットワーク
自制心は感情と理性（遺伝もある）
意志力は消耗品、ストレスや我慢で減少する

⑥経験への開放性
面白いかつまらないか
意識というモニターの解像度（ひらめき）
男は物、女は人に関心を持ち進化してきた

⑦知能が高い/低い
年とともに遺伝率が上がる
極端なものほど高い

⑧外見
魅力とパーソナリティ


自分らしさはこの8つの組合せ次第

初対面は生存への脅威（同じものを探す）
環境で変化していく（キャラと社会の関係）
誰もが主役、常に他者評価している


＊成功するパーソナリティ＊
高い知能＋高い堅実性＋低い神経症傾向・精神安定
（＋高い外向性＋魅力的外見）

情緒的知能：自己コントロール力
社会的知能：高い知能IQ+共感力EQ＝コミュ力高い
創造的知能：高い知能IQ＋経験への開放

自分のパーソナリティを理解し受け入れる
ステップの向こうに成功を見据える


「成功した人生」とは
あなたのスピリチュアルに合ったポジティブな物語をつくること
そのために必要なのが「自分を知ること」

『スピリチュアルズ』本文より抜粋

いろいろな心理学がありますが、その総まとめでありながら土台でもある内容です。

プロファイルを使ったタイプ別の心理操作は「なるほど！」と唸ります

すべての人のパーソナリティはこの8つの組み合わせでしかない。
そしてそれを形成するのは、遺伝と環境

脳科学や心理学でかなり分かってきてはいますが、まだまだ不思議な心の世界と脳のしくみ

今までの調査や研究に基づいた人の思考回路、周りの影響での感情の変化などに興味のある方には面白い1冊です

私はこの実験をされたらどうなるのだろうか？
分析、考えながら読んでいました

私が知っている私はほんの一部
奥底に広がる潜在意識の世界
魂の領域

怖いけど、知りたい気持ちです ( ^ω^ )

成功した人生に必要なのは、自分を知ること

スピリチュアルズ　「わたし」の謎 (幻冬舎文庫 た 20-10)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡