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マクロ経済スライド方式とは

「社会全体の公的年金制度を支える力(現役世代の人数)の変化」と「平均余命の伸びに伴う給付費の増加」というマクロでみた給付と負担の変動に応じて、給付水準を自動的に調整する仕組みを導入。
この仕組みを「マクロ経済スライド」と呼んでいます。

何だか分かったような分からないような文章・・・
「若者が減っていくこと」と「高齢者が増えて年金額が増えること」に対して給付水準を調整する仕組み。

物価が上がるほどに年金保険料を上げない
物価が上がるほどに年金受給額を上げない
若者の高齢者で痛み分けしているのです。

(1)基本的な考え方
年金額は、賃金や物価が上昇すると増えていきますが、一定期間、年金額の伸びを調整する(賃金や物価が上昇するほどは増やさない)ことで、保険料収入などの財源の範囲内で給付を行いつつ、長期的に公的年金の財政を運営していきます。
100年後に年金給付費1年分の積立金を持つことができるように、年金額の伸びの調整を行う期間(調整期間)を5年に1度見直しています。

(2)調整期間における年金額の調整の具体的な仕組み
調整期間は賃金や物価による年金額の伸びから、「スライド調整率」を差し引いて年金額を改定します。
物価上昇率そのまま調整されるわけではありません。
調整期間が終わると、原則、所得代替率は一定となります。

  厚生労働省資料より

年金の「金額」を固定すると、インフレや給与水準の上昇があったときに、年金の価値が下がってしまう恐れがあるので、所得代替率で調整されます。

「額ではなく一定の価値を保障する」ためにやること。

物価が上昇するほどに増えないという部分に焦点があてられ、ダメだと言われますが・・・物価上昇するほどでなくても、調整してくれていることは大きなメリットなのです。

実際に計算してみると、物価上昇率よりほんの少し少ない金額にしか上がらない感じなので、そこまで大きな問題ではないと思われます。

今現在はデフレ時にマクロスライドは発動されていません。
今後の経済状況ではデフレ時にも調整させて減額があるかもしれません。

受取額を物価に合わせて調整してくれる積立は他にありません。

そして生きている限り受け取れるのです。
10年以上受け取れば、支払額より多くなります。

年金は保険なので元を取るという考えは変なのですが、いつも損得勘定されちゃいます。
火災保険等で火事に遭わなきゃ払った分が損するからもったいないなんて思わないはず……。

年金で1番大事なのは年を取ってから死ぬまでもらえるという安心感なのです。


「年金が破綻する」とか「高齢化が進んでもらえなくなる」と不安を煽るようによく書かれてます。

確かに高齢化は進んでますが、非労働者を支える労働者の数で見ると変化はほとんどしていません。


預貯金や投資も年金で足りない部分を補うためには必要ですが、まずは公的年金でしっかり積み立てることが最優先です。


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