サトシは嫌いだけど好きなんだよ!
こんにちは、やつ子です。
アニメのポケモン(以下:アニポケ)、
息子は幼稚園の頃から好きで
高校生の今になるまでずっと観てきた。
サトシが3月で卒業となり
私は今さらその存在の大きさに驚いている。
息子と一緒に私もアニポケを観てきた。
見始めたのは2010年、
「ベストウィッシュ」の頃だ。
最初は正直なんとも思ってなかった。
子どもが観るもの。
ぐらいな感覚だった。
でも私はだんだんサトシの事が嫌いになった。
まぶしいのだ。
人を疑わない。
諦めない。
誰とでも仲良くなる。
人の悪口を言わない。
悪に立ち向かう。
困っている人がいたら率先して助ける。
強くなるために特訓する。
ちゃんと挫折して立ち直る。
優しい。
明るい。
元気。
私には無いものばかり持っている。
サトシを見ていると
自分が情けなく感じて
無意識だけど何となく嫌だった。
その後、
息子が小6で不登校になり
私は自分の心と向き合う事を始めた。
自分のダメなところ、
弱いところ、
最低なところ、
情けないところ、
全てを受け入れて
それが私なんだと認められるようになった頃
息子が前にやっていたアニポケ
「XY(2013年)」を観ようと言ってきた。
息子は不登校の辛い時期を
アニメに救われたそうだ。
アニポケもその一つ。
中でもこのXYは好きな作品らしく
録画してあったのを
久しぶりに一緒に見ることにした。
1話、2話、…観ていく内に
私はサトシが大好きになった。
サトシの真っ直ぐなところも
前向きで諦めないところも
誰かの嬉しい気持ちを自分の事のように
「良かったな!」と喜んでいるところも
素直にスゲーと思えた。
サトシはずっと変わらない。
いつも同じ明るさでそこにいたのだ。
それがどれだけすごい事か
観ている人はきっと気付いている。
だけどアニポケ側はわかっていただろうか。
今年の初め
最終章の3ヵ月間のストーリーで私は救われた。
アニポケは卒業しても
サトシはこれからもずっと変わらず
明るく前向きに冒険していると思えた。
もしかしたら
“リアル” ではないのかもしれない。
時代に合わなくなってきた事も
確かに無くはない。
そして
サトシのいない新シリーズのアニポケは
面白いと思う。
映像もきれいで観ていて楽しい。
比較なんてつまらない事は
するつもりはないのだ。
ただ、何に対しても真っ直ぐな…
リアルな社会ではありえないからこそ
サトシという存在が
“今” という時代に
そこにいても良かったのではないかと
個人的には思う。
サトシは変わらず
いつもそこにいた。
受けとる側の私が
自分に正直になったら
サトシのまぶしさも受け取る事ができた。
なぜか、
それは松本梨香パイセンだから、だと思う。
(以下、敬称略)
26年間も同じ作品を続けてきたすごさ。
声が松本梨香だったから
そこまで続いたのだ。
嘘はバレる。
文章であっても
音楽であっても
映像であっても
どんなに取り繕っても
どんなにテクニックがあっても
中の人、作った人がそのまま伝わる。
松本梨香が声を吹き込んだことで
サトシの真っ直ぐにウソがなかったのだと思う。
それが伝わったからこそ
私は直視できなかったし、
その後
勇気をもらえたのだ。
最終章とても良かった。
思いが詰まった歌も
私は大好きだ。
心が震えた。
涙が自然に出てきた。
気持ちが真っ直ぐに入った声で
息子を支えてくれて
ありがとうございました。
不登校の間も
アニポケ談議が私と息子を
繋いでくれていました。
26年間お疲れ様でした。
これからも応援しています!
それではまた(^-^)/