ー復職から1ヶ月ー「復帰してぶつかる壁」と「初めて気づくことの多さ」
7月末に転勤先の福岡で復職して今週で1ヶ月が経ちました。「1ヶ月があっという間」という感覚は、仕事していた頃・休職中・復職した今月も感覚的に同じ速度ですが、
復職してから初めて得た気づきが多く、本当のリハビリとは何なのか、以前のようにフルで働ける近道は何なのか、いろんなことを発見した1ヶ月でした。
ひと月をおおまかに振り返ると
①7月最終週復帰、初めての本社勤務で何もわからず不安。
それを周囲の優しさがカバーしてくれる、転勤先ガチャとしては成功と感じた走り出し。
(内示が出た2月は自分の希望と違いすぎたことと同時に、共に休職していた一番仲の良い同期が皮肉にも私の希望先に配属されたという現実がつらく、鬱状態まで進行。
しかし蓋を開けてみれば向こう(東京配属)の方が回復できなかったかもと思い始める…(記者時より低い給与かつ家賃の高さなどで地方記者時より厳しい))
②元々の猪突猛進な性格と病気の相性が最悪で、
ゆっくりしなきゃいけない病気なのに暇を持て余すのがつらい。復帰数日で落ち込みが来る。悔しかったので、自分を試そうと勝手に取材を行い、リーダーに「私、ここまでなら取材できました。今日からのイベントです。あとこういう一覧も担当したいです」と暗に「仕事を私に回して気を紛らわせてくれ。イノシシでいさせてくれ」と直談判する。
③あんなにアピールしたのに8月一週目、早くも力尽き
「出社したくない病」発症。書きたいという糸が切れる。スーパー行って自炊が限界。外出もしたくない。産業医に「行かなくていい。悪化を食い止めろ。アクティブになる時じゃないんだ」と言い渡され、夏期休暇もあり約3週間、不登校になる。平行してワクチン接種があり、副反応が特にひどい私はこれが体の方に追い打ちをかけ食欲不振になる。
④目を背けていた「出社拒否理由」の解決法は「席を端に変えてもらうこと」だった。他社の先輩に自社では言えないモヤモヤを吐露していたら指摘された。「そんな席、ストレスすごいんじゃない?」
一番バリバリ働く島の真ん中席。周囲の人柄よりも、その環境が苦だった。あっさり変えてもらい今週20日ぶりに出社。非常に居心地がよく、一つ課題を潰せたことを実感。母親との衝突やワクチンによるダウンについても、「楽しいことにとにかく手をつけ、その作業を会社でやればいいんだ」と思いつき、先日投稿した「男子バレー西田の好きなところ」を書きまくり時間を潰す。できあがると急に涙もろくなったので帰宅。3時間は居られた。
⑤会社の座席は、右と前方は好きな女性の先輩たち、左と後ろは壁で至極快適。産業医に言われた「人は物事に慣れたり、心身にすり込むのに3週間かかる」発言から、9月の目標は「3週間出社orリモートを継続」チャレンジをする。
滞在時間は私が突っ走り過ぎて勝手に伸ばしていたが、「普通の復職ペース」通り、毎回2時間以内で帰ることも決めた。とにかく亀さんになる。思っているよりも手前の時間で撤退する。
以上が1ヶ月の流れだ。
この1ヶ月、学び発見したこと
・(アクティタイプは)自分の意欲よりも周囲の言う「ゆっくり」をとりあえずだまされたと思って聞き入れる。今までの自分のスピード感を忘れ、とにかくじれったくても亀さんになる
・(カウンセリング未経験だったが)クリニックが患者の予約でいっぱいの場合はオンラインカウンセリングでも良いので、すぐにカウンセラーor産業医に相談する。8月に2度、zoomでカウンセリングサイトを通して体験してみた。産業医は駆け込み寺。待っててもこちらの環境、状態を知らないからこっちから伝え、アドバイスを貰いまくる。(主治医は診察の日にしか質問できないから。)
・カウンセラーなど多くの人を見ている人から俯瞰的な意見をもらい、
産業医というビジネス×メンタルの専門家の緻密な意見も貰い、
全て自分の分析、前進に使う。
家族はメンタルの病気については知見がないので相談することで相手に負担がかかるとも知った。
・1、2ヶ月で以前のようにフルで働けるわけがなかった。半年は見越した方が良い。半年間の自分に功績やなんやらは求めない。一人暮らし成立してるだけで偉い、とハードルをめっちゃさげる。
・外に出る力ある日は友人や同業他社の仲間に会う。(席の移動の件など、自社の人にこぼしずらいことをぽろっと言えて、発見になることがある)。電話できる相手も複数作って、話題や時間帯、曜日で各相手への負担を分散させて言葉を吐き出す。
・休職中に人間関係を整理しても、社会に戻ることでまたつながってしまう場合がある。今一度、自分にとって安心をくれる、自分が大切にしたいと思えるかを考え、交流に妥協をしない。
・(私の場合)三大欲求をおろそかにしない。私は恋愛する体力もやる気もないが、性欲を満たしたことで非常に心身のメンテになるタイプ。できれば性行為の前後も友達のように心を開けるメンズが良い。(沼ってしまう女性は逆効果だと思うので控え、恋人探しを「外に出て行く機会」にできるといいのかなと)
・復職した途端にフル勤務させる業界もあるが、
弊社は逆に「私には過度な優しさ」(byカウンセラー)がアクティブな自分のストレスとなり、「何もしないでいいよ」なのに「出社には慣れて」がきつかった。”ただ座るだけ”をラッキーと思えない、きつい。
出社でもリモートでも、勝手に「やること」、「時間があっという間に感じること」を用意する。
取材をすることはできなくてもネタを身近なところやネットから集め、調べ物をすることなどで自分の持て余したアクティブ性を消費。
(最近はもはや仕事のネタ集めから離れ、会社でも家でもnoteを書きまくっている)。適度に簡単な仕事が都合よくある場合は少ない。自分で作ることで自分を保つ。適度な仕事がないのは非常にきついのだけど…
・好きなこと、したいことの通りに動く。生活を計算、逆算、効率で過ごさない。食べたい時に食べ、寝たい時に寝る。会社に行きたくない時は行かない。食べられない時は食べない。
昨日知ったばかりの、非常に自分を救ってくれた思考法
入社して長らく制限勤務で記者をしている先輩がいつも救いの言葉をくれる。自身がそうだから、すごく染みる言葉や思考のヒントをくれる。今回教えてくれたのは、もうかなり知られている考え方だが
「関心領域と影響領域」を意識して影響領域の中のことだけに頭を使う
[関心があること]
例えば、取材したい社会問題(病気の状態では取り組めない、重く体力と時間の要るテーマで記事化できる状況じゃない)もの、上司の何気ない行動、家族のハテナな発言、街の意味不明な難儀なことなど
について、なぜだろう、どうしてこういうこと言うの、早く達成したい、などと思考を巡らせることをやめ、
[影響を与えられること]にのみ、頭を使う。ご飯何を作ろう、ヨガに行って気分を変えよう、この本おもしろそうだから読もう、ペットの世話ならできるetc...
私は人間観察や分析、とにかく思考することが好きで勝手に脳みそが動き始める性格なので(自己紹介でも「どう思いますか系人間」と)、関心の域と影響の域にほとんど境界線がないと言ってもいいくらいの脳みそ。自ら疲労にまっしぐら…ですね。
悪い性分ではないと思うけど、HSP気味で適応障害の治療中には絶対線を引かないといけないものだなと学んだ。
正直、医者の診察より何倍も腑に落ちて、意識すればすぐに始められて、とても自分に効果がありそう。
もしご存じなかった方がいたら、一緒に意識していってみましょう~。