マレーシアで緊急入院した話
2024/05/03
マレーシア生活6年目にして最大のピンチ!
突然、右目が見えなくなり、それと同時に頭痛、吐き気、耳鳴り、痺れ、動悸、痙攣まで起きて倒れてしまいました。
症状から脳梗塞や、くも膜下出血の可能性がある為、心配した同居人が救急車を読んでくれました🚑
【病院】
搬送先の病気は『トムソンホスピタル』という24時間体制の私立病院です。
Thomson Hospital Kota Damansara
病院に到着すると、初めにデポジットRM500を支払う必要がありました。
そのあと救急治療室で血圧測定、心電図、血液検査、粘液検査、点滴等色々な処置をしてもらいました。
しばらくして血圧と意識が安定してきましたが、脳の状態を調べるために入院する事になりました。
入院中の検査内容は沢山あり、それぞれの医師からの診断結果を待ちながら、退院まで過ごす事になります。
【検査内容】
・脳のMRI
・脳の血管MRI
・心臓エコー
・心臓24時間デバイス
・目の精密検査
・目の眼底撮影
・血液検査
・粘液検査
これらの検査が3日間で行われました。
【入院の様子について】
日本で入院をした事が無いので、日本とマレーシアの違い等はわかりませんが、マレーシアでの入院の様子をまとめます。
①病室にはシャワーとトイレがついている。
病室はナースステーションから一番近い部屋にしてもらえました。病室に到着すると、入院セット(シャンプー、ボディーソープ、歯磨きセット、タオル)を渡されます。部屋は二人部屋で、中にはトイレとシャワールームが付いており、まるでホテルのようでした。
②入院中の食事は毎朝メニュー表に記入します。
病院食は自分が食べたい物にチェックを入れる様になっており、毎朝メニューシートを提出します。
マレーシアの料理は油や糖分が多いものばかりですが、病院食はどのような味付けをしているのか、栄養バランスも気になるところです。
こちらに全ての情報を載せると、写真も多くなってしまいますので、マレーシアの病院食の詳細については、病院食ブログも作成しました。
【病院食についての評価と感想★★★★★】
③便利な点滴
点滴といえば、腕に針を刺して移動の時は点滴ごと押して歩くイメージだったのですが、現代の点滴は手の甲の血管に針を刺すようです。また、移動の時はホースの途中から簡単に取り外しが出来るようになっており、点滴がこんなに進化しているとは知りませんでした。しかしながら、入院中は針が刺さりっぱなしでしたので、正直結構痛かったですね。
④検査結果は医師が直接病室に来てくれる。
こちらの病院では、検査結果等は全て医師が病室まで来て、説明をしてくれます。医師が忙しい時は中々来られない為、手が空くまで待たなければなりませんでした。あまりにも忙しい時はこちらから診察室へ向かう事もあり、夜22時ごろになることもありました。
⑤医師と看護師の違い
日本では、何かあると看護師に相談が出来ますが、こちらの病院では、患者と医師が直接話して、今後の流れを決めたり処方薬の詳細も直接医師に確認する必要がありました。
【検査結果】
1日目は脳の検査を2回行い、血栓が無いかどうかを調べました。
2日目は目と心臓の検査を行い、心臓に24時間の装置をつけて観察しました。
3日目に、全ての診察結果が出て、脳に異常は見つからず、心臓にも問題は見つかりませんでした。
目の検査では、目の病気は見つからなかったものの、目が見えなくなる件については油断出来ないので、目の疲れを取るための薬をもらい、退院後も家で1週間の休養をするよう、入院休暇を頂きました。
※退院後も、症状が悪くなり再度CTを撮影してり、何度か病院に通いました。また、現在は別の病院(日本語対応の病院)に通っています。
3ヶ月程、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しており、中々しぶとい病気のようです。
【入院費用】
海外に住んでいて、一番気になるのが、病院の費用だと思います。日本のような健康保険がないので、やはり自己負担の金額は大きいです。
入院費、検査費、診察代、救急車代、薬代…
保険はどのくらい適用されるのか気になりますよね。
金額は、病院によって価格が異なりますが、今回の入院で実際にかかった費用は
検査入院、3日間で約40万円 程かかりました。
例)
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・デポジット RM500
・MRI 2回撮影 RM3000
・入院 3泊 RM300
・薬 RM100〜1000
・診察 RM300〜
※その他、心臓、目の検査、血液検査など
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1回の診察でスペシャリストとお話するだけでRM300程かかります。
薬は物によりますが、高い薬だと1錠でRM100の薬もあり、これは取り寄せで注文しました。
外来で診察と処方薬を合わせるとRM800程かかります。そこにレントゲンやMRIを追加するとまた価格が変わります。※トムソン病院は日本通訳無しでこの金額です。
また、退院後に紹介された、サンウェイメディカルセンター(日本語通訳あり)という病院では、MRIがRM2000でした。
まとめ : 外来1回あたり
診察 RM300
薬 RM300〜500
MRI RM1500〜RM2000
【保険 : PM CARE】
今回の検査入院費、3日間で約40万円程でしたが、PM CAREという保険が適用された為、ほぼ全額保険でカバーでき、足りない分少しだけ自己負担となりました。
しかしながら、PM CAREは適用出来ないことも多々ありますので、アプリを取っていただき、どのような条件に保険が適用されるのか、あらかじめ確認しておいた方が良いかもしれません。
今回、退院後も通院しており、1回の外来に対してRM200までは保険が適用されました。
しかし、5回まで有効で、それ以降は保険適用外のため、全て自己負担となります。
先程も、アプリについてお話しを致しましたが、PM CAREはアプリで管理が可能となっており、保険が適用されなかった際は、証明書類(紹介状、診断書、レシート等)を提出し、クレームを出すことができます。これは、アプリ内から申請が可能となっており、何日かするとステータスが変更されます。
※残念ながら、私は一度も申請が通った事はないので、現在も全て自己負担で通っています。
【感想】
人生で初めての入院がマレーシアでした。
日本語通訳のいない病院でしたので、少し不安な気持ちで過ごしました。
病院の対応については親切でしたが、意思疎通が難しいので初めて入院するなら日本人は日本語通訳のいる病院の方が精神的に楽かもしれません。
基本的に、医師と患者とのやりとりになるので「薬のことや、病状、今後の治療」についても、医師は基本忙しくて会えないので、気になる事は全て医師に確認しておいた方が良いかもしれません。
病院のご飯は思っていたより美味しかったです。