昨日は雨風がすごかったです。 今日は昼からよく晴れて、 近所ではお祭りが始まってました。
前回のテーマは高血糖だったので、 今回は低血糖です。
National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases (NIDDK) から。 ちなみにNIDDK(米国国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所)は、 National Institutes of Health(NIH:米国国立衛生研究所)の1部門です。
糖尿病をはじめとする様々な疾患に関する、 医学研究および研究、情報の普及を行い、 人々の健康と生活の質の向上に貢献することを使命としている、 そうです。
低血糖とは何ですか? 低血糖は、血液中の血糖値が健康な状態より低下したときに起こります。 多くの糖尿病患者にとって、血糖値が70mg/dL未満で あることを意味します。1型糖尿病患者の5人に4人、2型糖尿病患者の約半数 が、 4週間の間に少なくとも1回は低血糖を経験したとの報告があります。 重度の低血糖は、血糖値が自分では治療できないほど低下した状態 と定義されますが、頻度は低くなっています。 米国の成人の糖尿病患者のうち、毎年100人に2人 が重度低血糖を発症する可能性があります。
基準としては70mg/dLが有名ですが、 高血糖の人が薬などで、一気に血糖が下がる場合は、 これ以上でも低血糖症状出ますし、 これ以下で症状出ない方もいますので一応目安です。
学生実習の時、糖尿科通院している糖尿病のおばあさんに 低血糖症状を起こしたことあるか聞いたら、
「糖尿病は血糖が上がる病気だ」って、怒られた思い出があります。
低血糖になりやすいのはどんな人? ①1型糖尿病 を患っている ②インスリンやその他の糖尿病治療薬 を服用している方 ③年齢が65歳以上 ④以前、低血糖になったことがある ⑤腎臓病、心臓病、認知障害など、他の健康上の問題がある 場合
糖尿病をお持ちの方、 ご高齢、他の病気を合併している人はリスクが高いです。
低血糖の症状は? 低血糖の症状はすぐに現れる傾向があり、人によっても異なります。 症状は軽度から重度まで様々です。 ①軽症~中等症: 震え、神経過敏、空腹感、頭痛。 疲れやすい、めまい、ふらつき 、混乱、またはイライラ する。 心臓の鼓動が速すぎる、または安定しない。 はっきり見えない、または話せない 。 ②重症: 意識を失う、痙攣を起こす 。
お腹すくといらいらしやすくなるのは経験あります。 意識を失うまでは未経験です。血糖値が50mg/dLを下回ると、 昏睡など、重い中枢神経障害が出て大変危険です。
睡眠中に血糖値が下がり、数時間低い状態が続くと、 深刻な問題を引き起こすことがあります 。 泣き叫ぶ、または悪夢を見るパジャマやシーツが湿るほどの汗をかく。 起床後の疲労感、イライラ、混乱など。 目が覚めても症状が出ない場合もありますが、 低血糖は睡眠を妨げ、生活の質、気分、仕事の能力に影響を与える可能性があります。 また、睡眠中に低血糖になると、日中の低血糖の症状に気づきにくくなり、対応しにくくなります。
あまり空腹すぎると、睡眠の質が下がるようです。 寝付きが悪い人は、過度な絶食は避けた方がいいかも。 いびきが気になる方は、 睡眠時無呼吸症候群でも起床後に疲労感が残りますけど。
低血糖の合併症は? 軽度から中等度の低血糖は簡単に治すことができます。 重度の低血糖は、失神、昏睡、死亡 などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。 低血糖が何度も続くと 、次のようなことが起こります。 ①低血糖を心配し、糖尿病の管理に必要な薬を飲まなくなる と、 高血糖になります。 ②血糖値が非常に低くなるまで、低血糖の症状に気づきにくくなり ます。
軽度の低血糖症状も我慢してあまり放っておくと、 慣れてしまって、重症化しやすくなり危険です。
低血糖の原因は? ①十分な炭水化物を食べたり飲んだりしていない 。 炭水化物を十分に摂らなかったり、食事を抜いたり遅らせたりすると、血糖値が健康的な値よりも低くなる可能性があります。 ②空腹時の内服 。 医療処置やその他の目的で空腹時にグルコースレベルを下げる薬を飲み続けると、低血糖のリスクが高まる可能性があります。 ③身体活動を増やす。 普段の生活よりも運動量を増やすと、運動後24時間以内は血糖値が下がる可能性 があります。 ④十分な食事をとらずにアルコール を飲みすぎる。 しばらく食事をしていない場合は特に、アルコールは血糖値を安定させるのを難しくします。 また、アルコールは低血糖の最初の症状を感じにくくし 、重い症状を引き起こす可能性があります。 ⑤病気のとき。 病気のときは、あまり食べられなかったりするので、血糖値が下がることがあります。
食べないで運動してお酒だけ飲む、というのは低血糖になりやすく、 避けた方がよさそうです。
定食屋で、食事前に糖尿病の薬を使用したものの、 食事が中々出てこなくて、低血糖で運ばれてきた人いたなあ。
インスリンや血糖値を下げる薬を服用している場合、 以下のような行動が低血糖の予防 に役立つ場合があります。 ①血糖値測定器 を使用する。 十分な炭水化物を含む食事、おやつ、飲み物を定期的に摂る。 ブドウ糖の錠剤やジュースなど、即効性のある炭水化物の供給源を持ち歩く。 また、アルコール飲料を飲む場合は、同時に何か食べ物を食べる。 ②運動前後に血糖値を確認し、低血糖を防ぐために薬や炭水化物の摂取量を調整する。 低血糖の症状を1つ以上感じ始めたら: 血糖値をしらべましょう。70mg/dL未満の場合は、次の手順に従ってください。 1:すぐに15~20gのブドウ糖または炭水化物 を食べるか飲む。 例:ブドウ糖タブレット4錠、またはブドウ糖ジェル1本、フルーツジュース。(腎臓病の場合はアップル、グレープ、クランベリーなどのジュース。)炭酸飲料1/2缶。砂糖、蜂蜜、コーンシロップを大さじ1杯。 2:15分後、血糖値を再チェックします。血糖値が70mg/dLに戻るまで、繰り返します。 3:次の食事が1時間以上先の場合は、間食を摂りましょう。(クラッカーや果物。) 4:グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)は、重度の低血糖を治療するための最良の方法です。
結局のところ、 健康な方は、低血糖にて問題になることはあまりないと思います。 食事を食べずに、酒ばっかり飲むなどの特殊な場合を除き。 (その場合ビタミンB1不足で別な病気にもなります) 持病をお持ちの方は気をつけましょう。 ダイエットに低炭水化物も有効ですが、 過度の制限はよろしくないです。
かかりつけ医がある場合は上記指導はされているかと思います。 日本ではグルカゴン製剤は「バクスミー点鼻粉末剤」が2020年に承認されています。