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「光る君へ」第47・48(最終)回がざっくりわかる!ネタバレ雑感メモ
第47回、周明やっぱり亡くなってて悲しい。
乙丸の必死の「都に帰りたーい!」の連呼に、周明の死から抜け殻のようだったまひろ(藤式部/紫式部)が、とうとうかすかな苦笑を漏らして帰る気になる。乙丸は、自分も帰りたいけどでも、まひろを無事に都に帰すことに自分の生きる意義を見出しているんだよね。
と、そこに倫子からの呼び出し。懐かしい昔話からの「あなたと殿はいつからなの?」で最終回に続く! すごいクリフハンガーで引っ張る!
第48回、最終回。このところの詰め込み具合が凄すぎる。それなのにこの時点でもまだ終わる気がしない。というか、名残惜しすぎる。
で、先週の続き。倫子に洗いざらい打ち明ける(賢子が道長の子だということ以外。さすがにそれは)まひろ。最初は「殿の妾になってくださらない?」と北の方の鷹揚さを見せていた倫子も、幼い時からの二人の絆の重すぎる内容に、彰子と自分はまひろの手の上で弄ばれていたのか、このことは死ぬまで秘密のままにしてくれ、と。
まひろの家を昔のように訪ねてくるききょう(その直前には源氏物語オタクの菅原孝標の娘が来て、著者相手とはつゆ知らず一席ぶっている)。色々あったけれど、紫式部と清少納言が交流している様子は、ドラマとはいえ胸熱。「私たち、二人とも大したことを成し遂げましたよねえ」。私、この大河ドラマ通してここが一番好きかもしれない。
彰子は、太皇太后として国母としてますます頼もしくなっている。自分の息子後一条天皇への、他家からの新たな女御の入内を阻止するあたり、ああこれは、すっかり兼家を思わせる「家」が大事な政治家に。
皇太子敦良親王に嫁いだ道長の末娘・嬉子は皇子(親仁親王)を出産した二日後に世を去る。太皇太后彰子のもとで育てられる親仁親王の乳母は、なんとまひろの娘の賢子。
嬉子に続き妍子も世を去る。次々に娘を亡くした道長は病の床に。阿弥陀如来像の前に横たわり、如来の手と五色の糸を繋いで死を待つばかりの道長になんとか生きながらえてもらいたいと、倫子はまひろを呼び寄せる。
瀕死の道長に、まひろは物語を作って聞かせる。「続きはまた明日」と、千夜一夜物語のシェヘラザードのように。三郎もまひろも庶民である、全く違う世界の物語。散楽の皆も死なず、逃げた鳥は三郎の手にとまる。
雪の降る冬の夜、道長は一人で逝く。臨終に、自分ではなくまひろに向かって伸ばしたのであろう手を、倫子は布団の中にそっとしまう。
自身のこれまでに詠んだ歌をまとめた歌集を賢子に手渡して、まひろは乙丸を連れて旅に出る。
旅の途中、まひろは馬に乗った双樹丸に再会する。東国での戦に行くという双樹丸を見送るまひろ。空は曇り、不穏。「道長様、嵐が来るわ」
ぷつり、とここで終わる。まるでこれが終わりではないように。作家であるまひろの表情は、変わる世界への一抹の不安と、それを見届けてやろうという意志を宿らせている。
ロスすぎて書くまで時間がかかってしまいました。が、総集編も良かったので、全体の感想と合わせてまた上げたいと思ってます。